二足の草鞋で挑む「オリンピック出場」とは?

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「東京2020オリンピック」後のキャリア

Q:ちなみにご年齢や教員をされていることを踏まえて、次回のオリンピック出場についてはどうお考えですか?

そうですね。今回のオリンピックを「集大成」として、今やっていることを次の世代の子達に残せたらいいなと思いますね。

今、日本国内で高地で合宿トレーニングができているっていうのも、MTBでは今までやってこなかったことだと思います。今やって、残して、次の子達にバトンタッチしたいなって。

集大成ではあるかなと思いますね。もう譲ります。

MTB歴は長くないですけど、でももう、こんだけなんかこう・・・苦しいじゃないですけど、楽しいですけど・・・「競技に専念して」というのは本当に「最後」かなと思いますね。なのでちょっと寂しい気もします。この生活が終わってしまうのも・・・。

Q:ではその覚悟を決めて「今井選手の集大成」として臨む東京オリンピックへの、具体的な目標を教えてください。

そうですね。「具体的な目標」ってよく聞かれるんですが、自分の基準というのがよく分かってなくて。先程も言ったように、ワールドカップとか世界選手権を走っていないので、自分がどのレベルなのか分かっていません。なので具体的な順位の目標は、ないんですよね。

本当にベストを尽くして、日本人にとって「完走」っていうのがすごく大きな一歩だと思うので、「最低で最高目標が完走」。順位で言えばまあ20番台で走れれば、完走できるレベルだと思うので、20番台ぐらいにしておきます。

Q:集大成を初めての世界戦でブツける。集大成だけど自分の立ち位置が知れる「最初で最後の機会」ってスゴいですね。

そうかもしれないですね。幸せですよね。そう思います。

Q:でも、もし良い成績を残しちゃおうものなら、辞められなくなっちゃうんじゃないですか?

確かに・・・。どうしましょう(笑)。それはその時に考えます(笑)。

Q:見るのが益々楽しみになってきました!

色んな方に「頑張ってね!」とメッセージをいただくんですが、本当に「楽しみにしててください!」って皆に返してます。それにつきますね。「頑張ります!」とかじゃなくて、「楽しみにしててください!」ていうのがありますね。

Q:最後に、残り約2週間となった本番当日(7月27日)までの日程を聞かせてください。

伊豆に現地入りする直前までは、合宿をしている予定です。それで地元の方に2日間ぐらい帰って、そのあと22日とかからは伊豆に現地入りします。

試走できる日が4日間あるので、そこで自分の1年を試す時が来ます。そこで楽しんで走れるか、「チーン・・・」って状態でスタートラインを切るかが決まるので(笑)。誰かに見てて欲しいですね(笑)。

最初は30cmの段差も怖かったと語っていた選手が、周囲の協力に支えられ練習に励み、世界の選手ですら「クレイジー」と表現するオリンピック「伊豆MTBコース」に挑む。初のオリンピックとなるが今井選手にとっては「集大成」である本大会。世界を舞台に自身の目標を達成し、「次の世代」である子ども達に夢を与えてくれることに期待したい。