レバノンで開催されているMTBアジア選手権大会。大会最終日の28日はクロスカントリー男子エリート、男子U23、ダウンヒル男女決勝が行われた。大会が終了し、日本チームは7つのメダルを獲得する結果となった。
大会最終日はクロスカントリー男子エリートと男子U23、ダウンヒル男女決勝が行われた。1周4.2kmx6周 25.2kmでステージングこそエリートとU23で区別されていたが、一斉スタートでの開催。
クロスカントリー
日本からは男子エリートに山本幸平、平野星矢、沢田時、前田公平の4名。
男子U23に平林安里、村上功太郎、竹内遼の3名エントリー。ジュニアのレースで「スタート後の激登りを3番手以内で入ること」を最初の最重要ポイントとしてスタートした。
エース山本はペダルキャッチをミスしてしまい、この登りを7番手で入っていく。先頭はカザフスタン、イラン、中国がグングンと前に行き、5番手ほどからはぐちゃぐちゃの状態になって、半周の間に20秒のギャップが出来てしまった。他の日本人はU23の後方スタートの平林がグイグイと前に行き、山本の後ろまで上がってくる。
2周目には中国、カザフスタン、山本の順だが、差は20秒。3周目に入りやっと山本も追いつくことに成功した。テクニカルセクションや下りは基本的に山本優勢だったが、4周目にアタックをかけても10秒差から離す事が出来ない。追いつくまでに脚を使っていて爆発的な加速が見られず、5周目に入るころにはまた先頭2名パックとなった。
中国のパワーを感じる結果に
最終回となり一騎打ちとなったが、長い登りで中国にアタックされて一気に15秒差をつけられ、そのまま2位でのゴールとなった。
平野は集団から抜け出せずにスタートを切ったが、中盤以降ペースを上げて7位、スタート直後は同じ位置にいた沢田は逆に中盤で平野のペースアップについていけずに10位。前田公平は中盤で落車をきっかけにペースダウンしてしまい15位の-1Lapとなった。
U23はスタート後いい位置につけた平林であったが、落車でハンドルが壊れるトラブルがあり8位に。U23初参加の竹内と村上はそれぞれ4位竹内、5位村上でレースを終えた。
アジア選手権は10位でした。現状の力は出し切れたものの、最低限の目標であった完走で精一杯のレースでした。寝る間を惜しんでサポートして頂いたスタッフ、日本から応援して頂いた皆様に感謝です。まだまだ長いシーズン、少し休んでから後半戦に突入です。今後とも宜しくお願い致します。 pic.twitter.com/t64U4DPTJ8
— 沢田 時 (@SAWADA_Toki) July 29, 2019
Results – XCO – ME MU – Asian MTB Championships 2019 – Lebanon
負傷と不調の中で行われたダウンヒル
ダウンヒルは2.1km。麓から吹き上げるアゲンストの中ペダリングパワーが重要となる、土質はロッキーと砂のコース。男子エリートの清水に期待がかかったが、前日の試走で手を負傷した影響で、ハンドルをしっかりと押さえられず4位。山田は高所で頭痛を押し切ってスタートしたが、本領を発揮できずに6位で終えた。
女子エリートの中川は向かい風の中リズムを合わせることがうまくできず、5位でゴールとなった。
Results – DHI Final – Asian MTB Championships 2019 – Lebanon
XCR銀、XCO男子エリート銀、XCO男子ジュニア金銀、XCO女子U23金銅、XCO女子ジュニア銀の7個のメダル獲得する事が出来た。しかし中国との差もありしっかりと強化を行っていきたい。
監督 鈴木雷太(JCF強化スタッフ)
(TEXT:JCF)