8月8日に行われた男子オムニアムに窪木一茂が、11日に行われた女子オムニアムに梶原悠未がそれぞれ出場した。

窪木一茂 終盤の追い上げで6位

スクラッチ:5位
テンポレース:15位
エリミネーション:15位

でレースを進めた窪木。ポイントレーススタート時点での総合は10位と、メダル獲得まで28ポイントのビハインドで最終種目を迎えた。

男子オムニアム

序盤から窪木が大きく動いていく。残り90周、1回目のポイント周回では3着2ポイント、次に2着3ポイントと、得意のスプリント力を活かしてポイントを獲得。そしてその勢いのまま上位のトマとファンデンボッシュらと共に4人でのアタックに成功する。集団から抜け出した窪木を含む逃げ集団は10周回を重ねてメイン集団に追いつくと、それぞれ20ポイントを獲得。開始からわずか30周で窪木は25ポイントを獲得した。

レ―スの中盤は他の選手たちのアタックや展開が向かないこともあり、窪木は息を潜めていたが、レース終盤に再び窪木が動き出す。残り35周を切って、トップ争いをするトマ(フランス)やレイタオ(ポーランド)らとアタックを成功させると再び逃げ集団を形成。そしてスピードが緩んだメイン集団に一気に追いつき20ポイントを加算する。窪木はここまでで45ポイントを加算し、スタート前の10位から6位へと順位を上げることに成功した。

その後も諦めずに残り20周で4着1ポインント、残り10周でも1ポイントを獲得するが、メダルには届かず。この種目で47ポイントを加算し合計を113ポイント。最終成績を6位として8年ぶりのオムニアムを終えた。

梶原17位

1種目目:スクラッチは残り10周を切って集団内での位置取りが始まるが、なかなか前に出られない日本の梶原。最後方まで押し出されるような形で最終周回に入ると、やはり前に出られずに16位でフィニッシュ。

2種目目:テンポレースはララ・ギレスピー(アイルランド)がオープニングアタックをして早々を集団を1周追い抜く「ラップ」を成功させる。その後はバレンテ、ダリア・ピクリク(ポーランド)、バーカーの3人がアタックして、逃げ集団を形成。3人で全てのポイントを獲得してレースが終わった。ポイントを獲得できず、梶原のこの種目は17位となった。

女子オムニアム

3種目目:エリミネーションでは、梶原はまさかの2回目に除外。1位はバレンテで、ライバルを更に突き放す結果を得て、最終種目に暫定トップで臨む。

最終種目:ポイントレースはアタック合戦に。何度もアタックし、順位を上げたのはアリー・ウォラストン(ニュージーランド:最終種目スタート時は8位)とピクリク(ポーランド:最終種目スタート時は7位)。どちらも2回のラップを成功させて+40ポイントを獲得し、一気にメダル圏内に上がり、ピクリクが銀メダル、ウォラストンが銅メダルを獲得する結果となった。梶原も中盤に単独のアタックを成功させて+20ポイントを獲得したが、最終成績は17位(44ポイント)としてオリンピックを終えた。

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