8月7日と8日に女子ケイリン、8月10日と11日に男子ケイリンが実施された。日本からは太田りゆ&佐藤水菜(女子)、太田海也&中野慎詞(男子)が出場した。

女子は日本人歴代最高位の9位

女子ケイリン

初日に行われた1回戦・敗者復活戦を勝ち上がった佐藤水菜&太田りゆ。しかし迎えた準々決勝、佐藤は大外から仕掛けるも敗退となってしまう。太田は4着以内に入り、準決勝に進出。

女子ケイリン

3着までに入れば決勝進出、それ以外は7-12位決定戦へと回る準決勝。ファンデルヴォウが先頭になったところで太田が外から加速していくと、横並びになって先頭争いを繰り広げる。しかし内側でファンデルヴォウに粘られた太田は前に出ることが出来ずに、最終周回では徐々に失速していってしまう。太田の内からはヒンツェ、外からマーシャン、デグレンデル、グロと太田を追い抜いていき、最後は6着で太田がフィニッシュ。決勝戦へと駒を進めることは叶わなかった。

女子ケイリン

7-12位決定戦。太田は3番手と絶好の位置となる。先頭でフリードリッヒがスピードを上げていくと、隊列は一列棒状のまま最終周回へ。最後の半周でグロと太田が外から攻めていくが、フリードリッヒが逃げ切りの1着。2着にグロ、3着は外から攻めた太田となった。

この結果、太田の人生初のオリンピック出場種目となった女子ケイリンでの最終結果は9位と決定。東京大会での小林優香の成績(16位タイ)を上回る、日本人歴代最高位となった。佐藤は最終順位13位タイ。

男子

男子レースには中野慎詞と太田海也が出場。ともに準決勝まで勝ち進んだ。

1組目の中野は前の選手をうまく使って決勝に勝ち上がることができたが、太田は内側を走る選手の進路妨害をしたとして、3着入線していたものの失格となってしまう。

男子ケイリン

涙を飲む結果となった太田の思いを背負っての出場となった決勝戦。レースの並びは中野、ラブレイセン、グレーツァー、カーリン、シャローム、そしてリチャードソン。残り2周半でグレーツァーが3番手から前へと加速していく。

男子ケイリン

グレーツァーの後に続く中野。グレーツァーが先頭となりスピードを上げていくと、残り1周半で3番手からラブレイセンが加速していく。ラブレイセンの動きに2番手の中野も反応し、外へ持ち出して加速していく。

男子ケイリン

同時に外から猛スピードで上がってきたのはリチャードソン。ラブレイセンが単独で先頭に立つと、後輪にはリチャードソンが位置する。最終ストレートに入るとラブレイセンとリチャードソンの勝負となるが、この勝負はラブレイセンが逃げ切って先着。次いでリチャードソン。

そして3着争いは、内側で粘っていた中野にシャロームがぶつかる形で中野と接触。中野、シャロームが同時に落車すると、後方にいたカーリンを巻き込む3選手のクラッシュとなった。

男子ケイリン

そのクラッシュに巻き込まれなかったグレーツァーが3着となり、銅メダルを獲得。

シャロームはレース後に降格扱いとなり最終成績を6位とした。中野とカーリンはフィニッシュ出来なかったものの、同着4位の扱いとなった。

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