2018トラック世界選手権大会は2011年の開催以来、再びオランダ・アペルドールンでの開催を迎える。
40カ国、400名以上の選手達(男子235名・女子172名)がエントリーしており、昨年から30名も増えた。また2017年には女子マディソンが実施種目へ加えられたことで、男女合わせて全20種目で行われる。
UCI世界選手権大会の種目は、大きく分けてスプリント種目と中長距離に分類される。また、さらにそれぞれが個人、もしくはチームで争われる。
スプリント種目
スプリント種目は、スプリント・ケイリン・1kmタイムトライアル(女子は500m)、チームスプリントで構成されている。
女子の注目ディフェンディングチャンピオンは、2017年にスプリントとケイリンを制覇した、ドイツのクリスティーナ・フォーゲル。そして500mTT(タイムトライアル)を制し、チームスプリントでアナスタシア・ボイノワと出場するロシアのダリア・シュメレワだ。
男子では、リオ五輪(2016年)の3冠メダリスト、ジェイソン・ケニー(イギリス)が休養を経て、今大会アペルドールンでカムバックしてくる。
スプリントの王者デニス・ドミトリエフ(ロシア)、1kmTTの勝者フランソワ・ペルビス(フランス)、ケイリン・チャンピオンのアジズール・ハスニ・アワン(マレーシア)、そしてニュージーランドのスプリントチームのエドワード・ドーキンス、イーサン・ミッチェル、サム・ウェブスターも出場する。
中長距離種目
中長距離種目は、オムニアム・個人パシュート・スクラッチ・ポイントレース・チームパシュート・マディソンが行われる。
オムニアムは昨年、大幅にレース構成が変更された。それまで2日間で6種目(スクラッチ、個人パシュート、エリミネーション、250mフラグイングラップ、タイムトライアル、ポイントレース)で競われていたものが、1日4種目(スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレース)となり、個人タイム系の種目が除かれた。
リオ・オリンピックの女子オムニアムの勝者であり、チームパシュートでもキーメンバーとして活躍したローラ・ケニー(夫はジェイソン・ケニー)が出産後初のレース復帰を果たすが、どのようなレースを見せてくれるのか楽しみだ。ただ、彼女は去年のディフェンディングチャンピオン達と相対することになる。
今年で2年目になる女子マディソンではワールド・チャンピオンのジョリーン・ドールとロッタ・コッペキー(ベルギー)が、2020年の東京五輪へ向けて激化する競技に直面することになるだろう。
男子は、昨年3種目で優勝したオーストラリアチームがコモンウェルスゲームに向けて準備を進めている。チームからはポイントレースのチャンピオンのキャメロン・メイヤーが出場予定。
他のディフェンディング・タイトルホルダーはスクラッチのエイドリアン・テクリンスキー(ポーランド)と、オムニアムとモルガン・クネスキとのポイントレースで勝利したベンジャミン・トマ(フランス)が参加する。
German 🇩🇪 track super-star @KristinaVogel will race in #Apeldoorn2018 next week to earn those stripes 🌈 for another year! pic.twitter.com/Ng3DawqqNZ
— UCI Track Cycling (@UCI_Track) 2018年2月21日