ロードバイクを横目で羨んでいたあの頃
前回コラムでお伝えした通り、私、初心者アオヤギ、競輪と交わる事のない人生を歩んで参りました。
乗る自転車も、少年時代こそマウンテンバイクやBMXなど、周りの流行に合わせてちょっとカッコイイやつを選んでいたものの、今じゃ「自転車=ママチャリ」と云う、覆すことの出来ない、究極とも言える凝り固まった方程式が完成してしまっている。
そんな中、高校時代のことを思い出した。
友人の一人がバイトでお金を貯めて、結構高価なロードバイクを購入したのだ。
周りの人間全員、可愛い女芸能人だの音楽だのに興味を抱く中、彼だけは高校三年間シコシコとお金を貯め、パーツを購入してはロードバイクをグレードアップ。
昼休みなどに熱く語るのだが、残念ながら誰一人彼の話に深く耳を傾ける事はなかった。
けれどもそれは羨望の裏返しだった、と言える。
皆が皆、本当は羨ましかったのだ。
「積み重ねる」と云うことが非常に難しい年代だったこともあり、バイトでお金を貯めて高価なロードバイクを購入する根性がなかった。
だから「なんやあんな乗り難そうなもん・・・」と自分に言い聞かせるしかなかった。
あれから約15年。
あの当時は興味がないように装っていたロードバイク。
あれこそがひょっとすると競輪選手達が乗っている自転車なのではないか?形も何となく似ているし・・・・、と数年の時を経て、あの何気ないやり取りを思い出すことになるなんて、あの頃は全く想像もしていなかった。
これはきっと、神様がちゃんと調べてみろ、と言っているのだろう。
編集T「キミ、いちいち話が長いよね。しかも展開に無理あるでしょ。文章引き伸ばして原稿料稼ごうとしてない?まあいいんだけどさ、そう思うならウダウダ言わず、すぐに調べてね。ネットで!」
ネットで調べる、ってこの連載そんなんでいいの?と、疑問を感じながらも、まずはウィキペディアで調べてみた。