下手の横好きレベルではあるが、筆者は着物が好きである。そんな筆者が例年楽しみにしていること、それは・・・
前夜祭での石井貴子選手の振袖!
毎年年末に行われる、競輪界のトップを決める最高峰レース『KEIRINグランプリ』。3日に渡って行われるこのシリーズ初日には、女子選手のトップを決める『ガールズグランプリ』が開催される。そしてレースの数日前には選手らが正装で出席する「前夜祭」が行われ、選手の意気込みを聞けたり、ドレスアップした選手らの姿を写真に収めたりできるイベントとなっている。
2018年から3年連続でガールズグランプリに出場している石井貴子選手(千葉/106期)。彼女は例年、振袖で前夜祭に出席している。
女子選手は毎年2〜3人程度が振袖を着ているが、その中でも特に筆者が注目してしまうのは、石井貴子選手。
本記事ではMore CADENCEとしては異例の「石井貴子着物特集」をさせていただこう。着物に興味がない方は「へ〜(笑)」くらいの気持ちでお読みください。
そもそも振袖とは?
そもそも振袖とはなんなのか。南北朝時代などでは若い男性が着ることもあったが、現代では「未婚女性の正装」として知られる。「振袖」の名前の通り、袖が通常の着物よりも長く仕立てられていることが特徴だ。
着物が日常であった時代から遠く離れた現代。振袖を着る機会といえば成人式や結婚式がほとんどとなった。そのため華やかな場にそぐうように、柄も派手なもの、帯も金糸銀糸が織り込まれた重厚なものが使用されることが多い。
もちろん中には渋い、シックな柄のものあるが、やはり「需要が多い」「売れ筋」なのは成人式などに着る、二十歳の女の子のパワーに負けない派手な柄のもの。そのため渋い、シックな柄の振袖を探そうと思うと、ちょっと大変である。