12月30日に行われたKEIRINグランプリ2019。グランプリ史上最年長の選手のタイトル獲得で幕を閉じたレースをトラック競技の短距離種目の名将はどう捕らえているのか。日本トラックナショナルチーム短距離ヘッドコーチのブノワ・ベトゥ、コーチが見た教え子2人(新田祐大脇本雄太)のレースついてインタビュー。

Q:レースの結果についてはどうでしょうか?

残念な気持ちと驚き、両方が入り混じっています。

Q:最後は脇本も新田も良い位置にいたと思いますが?(最終コーナーまでは2人が先頭と2番手だった)

脇本も新田もどちらも勝てる位置にいました。脇本はもう少しだけ駆け出すのを我慢すれば・・・・新田に関しては何が起きたのでしょうね。

Q:新田選手については佐藤選手に押されて勢いを失ったように見えましたが?

そのようなことがあっても勝てる場所にはいました。新田も、もう少し我慢すれば良かったと思います。まだ新田の位置であれば勝負をするまでに時間がありました。

Q:脇本、新田とはレース後に話ましたか?

いえ、話していません。

Q:今回のレース、事前には教え子の中ではどちらが勝ちに近いと見ていたのでしょうか?

どちらもです。両者が共に同じような勝てる確率を持っていると思っていました。

ただ佐藤選手とは・・・・・佐藤選手が練習時に新田の後ろに問題なく付いていけていたことは見ていましたし、彼はとても強そうにも見えました。ただ、1着とは・・・・

Q:オリンピックの決勝と考えてレースを走るような、そのようなプレッシャーを教え子たちは感じているように見えましたか?

誰もが新田と脇本を見ていたと思いますし、もちろんグランプリなので選手たちはプレッシャーを感じていたと思います。個人的には平原選手も着に絡んでくるとは思っていました。

ですので最終的な結果は優勝者以外はあまり驚きではなかったですね(笑)

43歳でグランプリの覇者となるということは、新田も脇本もまだまだ10年間以上時間があるということです。

しかしとてもユニークなレースでした。今回のグランプリに関して言えることはそれだけです。

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