ブノワコーチと脇本選手のトークショー
午後にはメインステージにて日本ナショナルチーム短距離ヘッドコーチのブノワ・べトゥ氏と脇本雄太選手による、ワールドカップや世界選手権に挑む日本短距離チームの秘話トークショーが行われた。
ゲストとしての参加は初めてという脇本選手。実は昨日もプライベートで入場していたようだ。
「昨日は個人的にロードバイクに興味があり来ていました。好きなロードバイクに乗ってモチベーションをあげないと、練習がきつくてたまりません(笑)」と語る脇本選手は、1年間で100万円代のロードバイクを3台も購入するほど。
「練習そんなにきつい?」と聞くブノワコーチに、脇本選手は「連盟から自転車を借りて行っていたロード練習は、やってられませんでした。コーチの皆さんも参加してて、平均40km/h以上とすごく速いですし」と本音をポロリ。会場の笑いを誘った。
コーチも参加することに驚く司会に「雨が降る時には選手達が嫌がるから、一緒に練習に行こうと言えば行きやすいでしょう。建前がうまいだけで、実際はそこまで仲良くないけどね?(笑)」と次々にジョークを繰り出すブノワコーチ。
続けて「このようにチーム内で家族のような雰囲気作りをしたいんだ。仕事・トレーニングをしながらも遊び心を持って楽しむことが大切だと思うよ。選手たちもここまで力を見せてくれると信じていたし、そうでなければ日本に来なかったよ」とも述べる。
終始ブノワコーチのジョークで笑いの絶えないトークショーの最後には、ファンの皆さんに向けてのコメントもあった。
ブノワ「オリンピックで成功するには日本人の皆さんの応援が不可欠です。バイクも日本製の自転車でやっており、チーム全体が日本としての誇りを持って走ることが大切。主催国のチームは10%ほど成功率が上がると言われています。それほど大切な自国の皆さんの応援、これからもよろしくお願いします」
脇本「去年はグランプリには出場しましたが、着順的にも結果は良くなかったので今年は表彰台に上がりたいです。また、それ以上にオリンピックでの金メダルを目標にしているので、ぜひ伊豆ベロドロームに来ていただいて応援していただけたらなと思います」
サプライズでブースにも登場
トークショーの後、両者がMore CADENCEブースへ登場。More Cadenceオリジナルのフォトブックにサインをして来場者への配布をおこなった。
限定30冊ということもあり、あっという間に品切れ。
オリンピック前最後のシーズンが始まり、トラックワールドカップ第1戦を終え、今週末には第2戦も控えている。サイクルモードに来場した自転車ファンにも、そうでない人々にも、広くトラック競技を知ってもらい応援していただきたいところ。これからの活躍に期待しよう。