似ているようで似ていない”KEIRIN”(ケイリン)”競輪”。今回は、「競輪におけるライン戦とは何か」について紹介する。ラインについて理解すれば、より競輪観戦が楽しくなる事は間違いない。

個人戦かチーム戦か

簡単に言うと、KEIRINは個人戦であるのに対して、競輪は同じ地方や同郷の選手と”ライン”と呼ばれる隊列を組み、選手同士助け合いながらレースを展開していくチーム戦である。もちろんゴールが近づくと最終的には個人戦となるが、レース終盤まで有利にレース展開する為にラインを組む。

※ラインとはロードレースでいうトレインのようなもの

つまり、個人戦のKEIRINで強くても競輪のようにラインのチーム力があれば数で相手を押し切る事が可能であるため、結果的にKEIRINのような「パワー・戦略・タイミング」の要素だけで競輪を勝つ事は難しい。

ラインから展開されるレース戦略

ラインは基本的には2〜4人で構成され、普段から同じ競輪場で練習している同郷の仲間と組む事が多い。

ラインの順番は先頭で風除けとなる選手が先行/捲りであり、その後ろに位置する選手達が追い込みである。先頭は一番風の抵抗が大きい若手選手、真ん中にその先輩やベテラン選手、後方に中堅クラスの選手の順で隊列を組み、後方から追い上げてくる相手のラインをブロックしたり、良いラインをキープする為に肘をぶつけ合いながらの位置取り争いが繰り広げられる。

選手の脚質や調子、そして構成されるラインをあらかじめ理解してからレース展開を予想すれば車券で大当たりを勝ち取る事も夢ではない。

参考:Keirin.jp

一方KEIRINは…

選手同士で協力する競輪に対してKEIRINでは相手の様子を伺い牽制しながらのレースが展開される。このような展開の場合、KEIRINでは勝てる外国人選手でも競輪のライン戦には馴染みが無く、KEIRINとは違う戦い方が必要となる。

実際に観戦してみよう

現在、新型コロナウイルス対策として競輪は無観客でレース実施中。しかしkeirin.jpなどで中継動画や、過去のレース映像を見ることができる。この機会にぜひ観戦、そして車券購入してみては。