平成の間に日本のトラック競技短距離班は大きく成長した。その背景には、選手自身だけなくコーチなどサポートの存在も大きい。

2016年、ブノワ・べトゥ氏とジェイソン・ニブレット氏が東京オリンピックへのメダル獲得に向けた指導陣として就任。平成最大の進化はここから始まったと言っても過言ではない。

再び世界の強豪へ 【男子編】

昭和では中野浩一のUCI世界選手権スプリント10連覇という驚異的な伝説が生まれた。

しかし、近年においてはワールドカップでメダルを獲得することはあっても、日本が”UCI世界選手権”という大舞台での”メダルラッシュ”とはなっていなかった。日本で生まれた競輪が世界へ広まったものの、世界との壁は厚かったのが事実だ。

お家芸ケイリン復活

平成においてUCI世界選手権での男子ケイリンのメダル獲得は4回
(1989:銅/佐古雅俊、1993:銅/吉岡稔真、2018:銀/河端朋之、2019:銀/新田祐大)。
オリンピックでは2008年の北京にて永井清史が日本人初のケイリン銅メダルを獲得。

2016年に外国人コーチの加入により日本代表チームは年月を重ねるごとに順調に成長。2018年シーズンでは国際大会でのケイリンのメダル獲得常連国となり、UCI世界選手権においても日本は2年連続で銀メダルを獲得しており、強豪国への仲間入りを果たした。以下2018年度の主な国際大会でのケイリンの成績

選手 レース名 結果
脇本雄太 UCIトラックワールドカップ2018-19第1戦

トラックアジア選手権2019

優勝

優勝

新田祐大 2019 UCIトラック世界選手権

UCIトラックワールドカップ2018-19第5戦

アジア大会2018

2位

3位

2位

河端朋之 2018 UCIトラック世界選手権

UCIトラックワールドカップ2018-19第6戦

トラックアジア選手権2019

2位

2位

3位

平成最後の快挙連発。女子編