長身を活かした走り

タイムトライアル選手は大柄でパワーのある選手が多く、長身のガンナの持つパワーはタイムトライアルだけでなくクラシックレースでも爆発。

U23カテゴリー1年目の2015年、UCIワールドツアーチーム「ランプレ・メリダ」に研修生としてシーズン途中から加入したが、思うような結果は望めなかった。

ガンナの快進撃は2016年。イタリアの若手育成アマチュアチーム「チームコルパック」へと移籍し、パリ〜ルーベ・エスポワール(U23版パリ〜ルーベ)では得意の独走力とパワーで2位以下に49秒の大差をつけ優勝。その1ヶ月後にはU23タイムトライアル国内選手権も優勝を果たし、トラック競技では弱冠20歳で個人パシュートの世界王者に。

その実績から2017年にはワールドツアーチーム「UAE・エミレーツ」に2年契約で加入。ガンナの他にアレクサンダー・クリストフ、ダン・マーティン、ファビオ・アルなどのビッグネームも揃う中で本格的にプロデビュー。ワールドツアーでのクラシックレースやステージレースで経験を積んでいくと共に、トラック競技でもパシュート職人として磨きをかけていく。

そして2019年、UCIトラック世界選手権個人パシュートで3度目の世界王者に。合わせて世界トップチームとも名高い「チームスカイ」に加入(現チーム・イネオス)。移籍後のシーズン初戦、ツール・ド・プロバンス個人TTにていきなりの優勝。その後の春のクラシックではDNFが続いたものの、ワールドツアークラスのステージレースでは個人TTでの入賞や完走を果たしている。

今後は自国開催のジロ・デ・イタリアは勿論、クラシックレースやステージレースでのチームの牽引役、そして東京オリンピックでの活躍に大きな期待がかかる。

過去の主な成績