日本女子が黙っていない!女子ケイリン

これまでの女子ケイリン決勝では、クリスティーナ・フォーゲル(ドイツ)を全選手が徹底マークするレースが展開されていた。去年はその隙をつき、優勝したのがニッキー・デグレンデルだったが、最強女王不在の今年はどの様な展開になるのか。

以下現在の女子ケイリンUCIワールドカップランキング

順位 選手 ポイント
1 リー・ワイジー 香港 1775pt
2 ステファニー・モートン オーストラリア 1525pt
3 ロリーヌ・ファンリーセン オランダ 1505pt
4 シモーナ・クルペツカイテ リトアニア 1365pt
5 ウルスラ・ロス ポーランド 1295pt
6 ケイティ・マーシャン イギリス 1255pt
7 ダリア・シュメレワ ロシア 1250pt
8 リュボ・バソワ ウクライナ 1200pt
9 エマ・ヒンツェ ドイツ 1125pt
10 ニッキー・デグレンデレ ベルギー 1125pt
11 太田りゆ 日本/TEAM BRIDGESTONE CYCLING 1115pt
12 小林優香 日本/dream SEEKER 1065pt

なんと言ってもリー・ワイジー(李慧詩)

またもや名前を挙げたくなる、リー・ワイジー。

ワールドカップ第1〜2戦のケイリンは不発に終わったが、第5〜6戦では圧倒的な強さで2連勝。レース運び、スプリント力共に勝利へ最も近い存在だろう。スプリント同様にケイリンでも優勝候補筆頭である。

そしてやっぱりステファニー・モートン(オーストラリア )

スプリント同様、リー・ワイジーの次に名前を挙げたくなるのがステファニー・モートン。ワールドカップ1〜4戦では2度の表彰台、内1度は優勝。常に上位でフィニッシュしており、UCIランキングでもリー・ワイジーに次いでの2位だ。

持ち前の強烈なロングスプリントを活かし、確実に優勝争いへ加わる存在だろう。

W杯で初メダルの勢いそのままに!太田りゆ(日本/TEAM BRIDGESTONE Cycling)

約1ヶ月前のワールドカップ最終戦で、自身初、そして日本人史上初の銀メダル獲得という快挙を果たした太田りゆ。小林優香同様、ブノワ短距離ヘッドコーチ期待の選手。着々と力をつけており、今回の世界選手権でも予選からの組み合わせ、展開次第ではメダル獲得が大いに期待できる。

そしてこの人!小林優香(日本/dream SEEKER)

2018-2019トラックワールドカップ第3戦ケイリンにて、悲願の銅メダルを獲得。ワールドカップのケイリンで表彰台を獲得した、初めての日本人女子選手だ。

記憶に新しいアジア選手権トラック2019では、リー・ワイジーらを力でねじ伏せて優勝を果たしている。集団の後方からでも一気に捲り切る強烈な脚力は世界最高峰。ガールズケイリン最強女王が、ケイリン世界最強女王になる姿を期待したい。