空いた最強玉座、座るのは誰か
女子・短距離において、クリスティーナ・フォーゲルがこれまで圧倒的な強さで最強女王の座を守り続けてきた。しかし昨夏の事故により、その玉座は図らずも空になる事となってしまった。果たしてその座へ得るのは誰か?
モートン&リー・ワイジー(李慧詩)の激闘へ期待
今シーズンのワールドカップでは、金メダルハンターと化していたリー・ワイジー(香港)が絶好調。その対抗馬はステファニー・モートン(オーストラリア)だ。
世界選手権トラック2019の女子スプリント決勝で、もしこの2強が相対する事となったら激闘は必至。
レースの度に格の違いをみせつける、リー・ワイジー(香港)
現在の女子スプリント最強と言えるのが、リー・ワイジー。アジア選手権女子スプリント優勝、今シーズンワールドカップスプリントでの成績は4勝0敗と、もはや負け知らずの存在。今大会の金メダル最有力の一人だ。
南半球の爆走超特急、ステファニー・モートン(オーストラリア )
リー・ワイジーのライバル的存在と言えるのがステファニー・モートン。昨年の世界選手権ではフォーゲルに破れての銀メダル。コモンウェルスゲームズでは出場全種目で金メダルを獲得。ワールドカップ第3戦スプリントではロシアのアナスタシア・ボイノワを破り完全優勝。続く第4戦でも優勝し2連勝。今シーズン絶好調の存在。
急成長中の伏兵オレナ・スタリコワ(ウクライナ)
女子トラック界の急成長株が、ウクライナのオレナ・スタリコワ。2018年のUECトラックヨーロッパ選手権女子500mTTで3位、ワールドカップ第3戦の同種目で優勝し、スプリントでも3位に輝いた。
今シーズンのワールドカップにおいて、スプリント予選の200mFTTベストタイムは10秒6を記録したほか、コンスタントに10秒8のタイムを出し続けている。成績も各大会でシングル順位は常連である。出場数も多いが、出場した大会では安定して上位入りし、現在はスプリントでUCIランキング首位に位置している。