終盤のドンデン返し
上位陣とは関係ない集団から飛び出した4人の選手たち。ぐんんぐん加速して半周ほどの差で進んでいく。先頭でローテーションしながら進む4人は
ミルザ(UAE)/リ(台北)/カルムラトフ(ウズベキスタン)/GANJKHANLOU(イラン)
この中で最もポイントが高かったのはミルザ(UAE)で、この時点で83Ptsを持っていた。
ここからは逃げる4人の先頭集団と橋本を含むメイン集団に分かれてレースが進む。逃げる4人がポイントを全て獲得していくため、トップ争いを繰り広げていたメイン集団でのポイントに変動が起こらないまま10周、20周、30周と時が進む。
ようやくレースが動いたのは、先頭の4人の中からカルムラトフ(ウズベキスタン)が残り20周を前にメイン集団に単独で追いつき、20Ptsを獲得したところから。先頭が3人になったことで、ようやくメイン集団でも4着通過でのポイント獲得が可能になった。
残り20周のポイント周回ではイアンコーチの指示の下、4着1Ptsを橋本が獲得し、貴重な追加点を得ることに成功する。
残り20周時点のポイント:
橋本:122 Pts
レン:117 Pts
シン・ドンギン:110 Pts
しかし最後に驚きの展開が・・・・・
逃げる3人の1人、ミルザ(UAE)が残り50周のポイント周回で5Pts、その次は3Pts→2Pts→5Pts→3Ptsと最後の10周に入る時点で101Ptsまで得点を重ねていた。
残り10周時点のポイント:
橋本:123 Pts
レン:117 Pts
シン・ドンギン:110 Pts
ミルザ:101 Pts
そしてラスト10周を切ると、逃げていた選手たちが加速し、一気にメイン集団を捕らえることに成功。1周追い抜きを果たしたことで、それぞれが20Ptsを獲得し、ミルザ(UAE)は合計ポイントを121Ptsへアップ。なんと橋本とわずか2Pts差の暫定2位へと浮上した。
勝負は最後のスプリントに持ち越された男子オムニアム。この種目、最後は獲得ポイントがダブルになる(1着に10Ptsが与えられる)特別ルールがあるため、優勝の可能性があったのは橋本、ミルザ(UAE)、レン(香港)、他2人と大混戦となった。
ラスト1周の鐘がなると、シン・ドンギン(韓国)が一気に先頭へ。橋本がライバルたちの動きを見ながら加速し、集団の4着でフィニッシュ。
ミルザ(UAE)はそれまで逃げていたことで体力を失っていたのか、最後は動かず。レン(香港)もポイントを加算することができず。橋本がライバルたちに引導を渡すスプリントで2大会連続、自身3回目のアジアチャンピオンへの座に輝いた。
最終結果は以下の通り
優勝)橋本英也
2位)ミルザ(UAE)
3位)シン・ドンギン(韓国)