『競輪ワールドシリーズ2026』。福岡県・小倉競輪場で行われている第2戦の初日は外国人選手全員が快勝を果たす結果となった。特にバンクレコードに0.1秒届かなかったとはいえ、マシュー・リチャードソンのスピードに驚く声がSNSでもよく見られた。
2日目は雨も止み、子どもを含めて多くのファンが駆けつけていた。本記事では、2日目に外国人選手が出場したレースのレポートと、最終日の出走表と並び予想を掲載する。
6R 開幕から5連勝 エレセ・アンドルーズが強さを見せる
| 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 山口優依 | 愛知/124期 |
| 2 | 梶原百香 | 福岡/114期 |
| 3 | 渡口まりあ | 山口/114期 |
| 4 | エレセ・アンドルーズ | ニュージーランド |
| 5 | 石井寛子 | 東京/104期 |
| 6 | 浜地晴帆 | 三重/122期 |
| 7 | 南彩乃 | 群馬/112期 |
全体的に静かな展開のまま迎えた残り1周。隊列が少し縦に伸びながら、全員が一斉にスプリントを仕掛けていく。
しかし、アンドルーズ(青)が外を回りながら隊列を追い抜き、先頭へ。
アンドルーズをマークしていた石井(黄)が背後にぴったり追走するものの、差を埋めることはできないまま、アンドルーズが先頭でフィニッシュラインを通過。
昨日に引き続きガールズケイリンの強敵たちを押し切り、勝利を収め、連勝を5に伸ばした。
競走結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
| 1 | 4 | エレセ・アンドルーズ | 11.6 | 捲り | ||
| 2 | 5 | 石井寛子 | 1車身1/2 | 11.7 | マーク | |
| 3 | 1 | 山口優依 | 7車身 | 12.6 | B | |
| 4 | 2 | 梶原百香 | 1/2車輪 | 12.4 | ||
| 5 | 3 | 渡口まりあ | 1/2車身 | 12.7 | H | |
| 6 | 7 | 南彩乃 | 1車身 | 12.5 | ||
| 7 | 6 | 浜地晴帆 | 1/2車身 | 12.5 |
1着 エレセ・アンドルーズ コメント:「このレースを見て、競輪選手を目指してくれたら」
(ゆっくりとしたレース展開に対して)他の選手を見ながら、徐々に前に出るタイミングに合わせていきました。スパート後も一応まだ余裕があるペースではありましたが、後ろの選手も迫っていたので上手く粘れたと思います。
(子どもからの声援に対して)子どもや若い子たちが見てくれているのがとても嬉しいです。レースを見て刺激を受けて、いつか競輪選手になってくれたら良いですよね。

今日は上手くタオルを投げ入れ、リベンジ成功
明日も本当に強い選手たちとのレースになります。良い位置をキープし、良いスプリントを仕掛ける、賢いレースをしたいと思います。
7R 世界を制するロングスパートを決め、へティ・ファンデルワウが連勝
| 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 中川諒子 | 熊本/102期 |
| 2 | 日野友葵 | 愛媛/108期 |
| 3 | 加藤恵 | 青森/112期 |
| 4 | 小林優香 | 福岡/106期 |
| 5 | へティ・ファンデルワウ | オランダ |
| 6 | 布居光 | 和歌山/118期 |
| 7 | 齊藤由莉 | 神奈川/128期 |
打鐘後の4コーナーに入るタイミングでファンデルワウ(黄)は最後方からスプリントを開始。
バックストレートでさらに踏み込み、大外から隊列を抜いていくと、小林(青)も合わせて踏み合いに。
しかし、ファンデルワウがトップスピードの差を見せ、最後は後続を大きく引き離してフィニッシュ。前日のレースとは異なる展開のなか、ロングスプリントを決め、連日の勝利を収めた。
競走結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
| 1 | 5 | へティ・ファンデルワウ | 11.6 | 捲り | B | |
| 2 | 4 | 小林優香 | 4車身 | 12.0 | 捲り | |
| 3 | 1 | 中川諒子 | 3車身 | 12.2 | ||
| 4 | 7 | 齊藤由莉 | 5車身 | 12.7 | H | |
| 5 | 2 | 日野友葵 | 1車身 | 12.5 | ||
| 6 | 6 | 布居光 | 2車身 | 12.7 | ||
| 7 | 3 | 加藤恵 | 1車輪 | 13.0 |
1着 へティ・ファンデルワウ コメント:「たくさんの声援がとても嬉しい」
小林選手の後ろにつけて、そのままレースを運ぶつもりでしたが、彼女が前に出たのは予想外の展開でした。先に仕掛けられましたが、後ろで待っていた方が良いと判断して、後方からスプリントを仕掛けました。
コンディションはずっと良いですし、少し競輪に慣れてきたと思います。慣れ親しんだ環境ではありませんが、逆に気が散ることもなく良い状況だと感じています。

今日はファンデルワウが上手くタオルを投げ入れることができず、この表情
日本のファンからたくさんの声援を受けて、とても嬉しい気持ちです。明日は他にも強い選手がいますが、ベストを尽くして頑張りたいと思います。
11R 快走を見せたジョセフ・トゥルーマンが連勝で決勝進出
| 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 黒瀬浩太郎 | 広島/123期 |
| 2 | 櫻井正孝 | 宮城/100期 |
| 3 | 河合佑弥 | 東京/113期 |
| 4 | 芦澤辰弘 | 茨城/95期 |
| 5 | ジョセフ・トゥルーマン | イギリス |
| 6 | 菱田浩二 | 京都/97期 |
| 7 | 樫山恭柄 | 福岡/92期 |
スタートの号砲から積極的に先頭を取りに行ったのはトゥルーマン(黄)。ラインを組む櫻井(黒)、黒瀬(白)-樫山(橙)、河合(赤)-芦澤(青)、菱田(緑)の並びで周回を重ねる。
残り1周半、打鐘のタイミングで最初に仕掛けたのは、黒瀬。車間を少し空けて後方にいたトゥルーマンも反応し、スプリントを開始。外から隊列を抜き去り、先頭に立ち、レースは最後の1周へ。
スピードを落とすことなく、快走するトゥルーマン。番手から櫻井、さらに菱田が捲りに来るが、先頭を譲らなかったトゥルーマンが1着でフィニッシュ。
開幕戦で決勝進出を逃したリベンジを果たし、連勝で明日の決勝戦へ駒を進めた。
競走結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
| 1 | 5 | ジョセフ・トゥルーマン | 11.3 | 逃げ | HB | |
| 2 | 6 | 菱田浩二 | 1/2車身 | 11.2 | 差し | |
| 3 | 2 | 櫻井正孝 | 1/4車輪 | 11.3 | ||
| 4 | 7 | 樫山恭柄 | 3/4車身 | 11.1 | ||
| 5 | 4 | 芦澤辰弘 | 1 車身 | 11.1 | ||
| 6 | 3 | 河合佑弥 | 1 車身 | 11.3 | ||
| 1 | 黒瀬浩太郎 | 失格 |
1着 ジョセフ・トゥルーマン コメント:「私にとっても、ファンにとっても楽しいレースを」
(勝利の感想に対して日本語で)ありがとうございます。めっちゃ嬉しいです。
(ここから英語)今日のレースに関してはとても満足しています。明日に向けても良いレースができました。コンディションも問題なく、捲りも先行も、調子が良いです。

タオルは何度も「トゥルーマン」と声援をかけてくれた子どものもとへ
(ゴール前の競り合いに対して)私にとっても、ファンにとっても、楽しい良いレースだったと思います。昨日とも違ったレース展開で、日本の選手たちに教えてもらいながら頑張っています。こういったタフなレースを体験するために来ているので、明日も精一杯頑張ります。
12R 市田龍生都が渾身の逃げ切り リチャードソンは“競輪”の洗礼を浴びる
| 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 大森慶一 | 北海道/88期 |
| 2 | 高久保雄介 | 京都/100期 |
| 3 | 伊藤颯馬 | 沖縄/115期 |
| 4 | マシュー・リチャードソン | イギリス |
| 5 | 市田龍生都 | 福井/127期 |
| 6 | 箱田優樹 | 青森/98期 |
| 7 | 青柳靖起 | 佐賀/117期 |
レースは、リチャードソン(青)-大森(白)-箱田(緑)、市田(黄)-高久保(黒)、青柳(橙)-伊藤(赤)の並びで進行していく。
最終周に入る直前、先頭を行く市田がスプリントを仕掛け、逃げの態勢へ。後方で車間を空けていたリチャードソンも一気に加速していく。
しかし、残り半周で2番手の高久保の牽制を受け、外に膨むと、間を割ってきた伊藤とも競り合い、思うように加速できない。
先行で駆けた市田が、そのまま逃げ切り1着フィニッシュ。本人が「記憶がない」と話す渾身のスプリントで見事な勝利を掴んだ。
競走結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
| 1 | 5 | 市田龍生都 | 11.1 | 逃げ | HB | |
| 2 | 3 | 伊藤颯馬 | 1 車身 | 10.8 | 差し | |
| 3 | 2 | 高久保雄介 | 1/4車輪 | 11.1 | ||
| 4 | 7 | 青柳靖起 | 3/4車輪 | 10.9 | ||
| 5 | 1 | 大森慶一 | 2 車身 | 10.9 | ||
| 6 | 6 | 箱田優樹 | 1 車身 | 10.8 | ||
| 7 | 4 | マシュー・リチャードソン | 3/4車身 | 11.4 |
1着 市田龍生都 コメント:「記憶にないほど、死にものぐるいだった」
今日は決勝に残るのが絶対条件で、リチャードソン選手との差を確かめて決勝に向かおうと考えていたので、正直勝てるとは思っていませんでした。
前を取れた時に「ここからはもう何もミスできない」と。自分の体力が保つ、ギリギリのところでダッシュしました。そこからは死にものぐるいで、一瞬一秒でも緩めたら「後ろに来るぞ」と……ホームストレートまで記憶もなく、キツいのかも分からないくらい踏みました。
展開としては読みやすい流れで、自分に有利に働いたと思いますし、高久保選手のブロックがあってこその1着です。これを自信にするというよりは、明日の決勝に活かしていきたいです。
競輪は簡単に勝てるものじゃない、というのは自分自身が1番分かっています。明日の決勝もトゥルーマンや九州の地元勢など、今まで以上に厳しいレースです。なるようになるだけと、腹を括って一生懸命頑張ります。
7着 マシュー・リチャードソン コメント:「ブロックが厳しかった」
大変なレースでした。展開がどんどん進んでしまい、ついていくのが難しかったです。仕方がないことですが、やはり厳しいブロックにあってしまったので、もうちょっと早めに仕掛けるべきでした。























