6月3日に防府で幕をあける『競輪ワールドシリーズ(外国人選手招聘レース)2026』。世界の強豪選手が「競輪」の舞台でどのようなレースを見せてくれるのか。今から期待は高まるばかり。
開幕に向けてMore CADENCEでは、海外から参戦する選手全員のロングインタビューを掲載する。今回はオリンピックや世界選手権といった世界の舞台で何年にもわたり頂点に立ち続ける「異次元の絶対王者」ハリー・ラブレイセン(オランダ)の声をお届けする。
ハリー・ラブレイセン
| 英語表記 |
Harrie Lavreysen
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| 国籍 |
オランダ
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| 生年月日 | 1997年3月14日 |
オリンピックや世界選手権で何年にもわたり、数多くの金メダルを獲得してきた名実ともに現役最強の選手。短距離すべての種目を制するという離れ技を可能にするのは、選手として必要な最高速、瞬発力、持久力、知力、精神力、運…その全てが最高水準であるからに他ならない。日本の競輪に深い探究心とリスペクトを持つ一方で「バンクレコードも狙っていきたい」と王者の立場を譲る気はまったくない。
世界選、オリンピックの金メダル通算獲得数は25(世界選20個、オリンピック5個)と、過去に類を見ないほど完成された選手。
初めての経験ばかり。ただ記録は狙っていきたい
Q:ラブレイセン選手、よろしくお願いします。自己紹介と、知っている日本語について教えてください。
ハリー・ラブレイセンです。オランダ出身です。 日本に来られて嬉しいです。素晴らしいレースができることを楽しみにしています。 日本語は、こんにちは、ありがとう、すみませんを知っています(笑)
Q:日本の競輪への印象はありますか?
とても歴史があって特別だと認識しています。特別という意味では、競輪が日本で生まれたということにも意味を感じていますし、本場の競輪への探求心があります。欧州には無いものですし、すごく楽しみにしています。
Q:あなたの走りの特徴は?
競輪ではギアの規制があるので、自分のスピードが上手く出せればと思ってはいます。自分のスピードさえ出せれば、そのスピードを長く保つことができます。なのでトップスピードを活かしたロング先行が武器になると思っています。
Q:日本の競輪で達成したいこと、期待していることは?
走ってみないと何とも言えませんが、自分にとっては全てが初の体験です。出場するレースのいくつかで勝てたら良いと思っていますし、どこかのバンクでバンクレコードを出せればと思っています。まずは新たな自転車に慣れて、そこから実際にレースを走ってみたいと思います。
1日に1レースしかない難しさはある
サイテルで競輪界では伝説の漫画「ギャンブルレーサー」を手にするラブレイセン
Q:サイテルはどうでしょうか?
特別な場所です。部屋は狭いですが、必要な物は揃っています。共用のお風呂というのは初めてですね。でもすぐに慣れると思います。サイテルの環境は実際の競輪場と似ていると聞いているので、本番に向けてのトレーニングのような感じです。
Q:食べ物も日本食になりますが、パフォーマンスに影響はありそうですか?
まだ分からないですが、今朝は魚にでっかい頭が付いていて、目玉もありましたね。その部分は食べなかったです。米は好きなので食べましたよ。
食事がレースに影響するかどうかは分かりませんが、競輪は1日1レースなので、国際レースとは異なります。1日に何度も走らなければならない場合は食べるものが大きく関わってきますが、1日に1レースならばどうにかなると思っています。
Q:1日に1レースだと全てを発揮するのは難しいなどありますか?物足りない感じというのは?
自分の強みの1つにリカバリー能力があると思っています。でもここではそれが必要ないですよね。1回のレースに全てを出し切るのは難しいと思います。なのでやってみないと、ですね。ただ、自分の強みを活かすのは、1日に何本も走ることだと思います。
Q:リチャードソン選手とも話しましたが、彼はレース後にグロッキーになるタイプで、あなたはそういった様子を見たことがありません。乳酸に強いタイプだと思いますか?
それはあると思います。以前は走った後に気持ち悪くなることもありましたが、毎年リカバリー能力が伸びていると思います。多分ですが、痛みに耐性が付いたこともあると思います。痛みは1時間経てば消えるので、できるだけ無視するようにしてやり過ごしています(笑)それもレースで勝つための要素の1つですね。
Q:痛みは友達、痛みがないと嫌、そんな感覚はありますか?
トレーニングの時は地獄ですよ…レースに勝てばアドレナリンが出てそんなに酷くないですが、痛みはいつでも嫌です(笑)
