勝ち取ってきたメダルはどうしているのか

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競技への愛情と、王者としてのモチベーション

Q:チームスプリント、スプリント、ケイリン、どの競技でも結果を残していますし、1kmTTでも世界チャンピオンになっています。 ではどの種目が1番好きでしょうか?

やっぱりスプリントだと思います。 僕にとって、とても特別な種目です。 レースで最も速く、最も知的な選手が勝つのが、スプリントだと思います。僕はスプリントの戦術的なところがすごく好きなんです。

Q:そうなんですね。トラック種目を始めてから、ずっとスプリントが好きだったんですか?

僕がトラック競技を始めたのは18歳の時。その前はBMXレーシングをやっていました。 ひどい脱臼癖があり、それを治すために手術を受けていたんです。手術をして、また新たにレースで復帰したのですが、落車してしまいました。

最終的には両方の肩を同時に脱臼してしまうこともありました。当時のドクターからはBMXをやめる必要があると、そう言われましたね。

その当時は、合宿所のようなトレーニングをする施設に住んでいました。トラック競技だったらできるかもしれないと、当時のトラック競技のスタッフやコーチが、僕にトラックを試してもらいたいってことで始めたんです。

BMXは続けられないし「じゃあトラックをやってみるか!」って感じで。 でも競技を始めてから世界選手権に出てトップレベルで戦っていく、そこまではものすごく早かったです。

Q:トラック競技そのものは好きですか?もし好きだとしたら、それは勝てるからですか? それともスピードに魅了されている部分がありますか?

最初はBMXをやめなければいけないという理由で始めましたが、僕はこのスポーツ自体が好きなんです。今の自分だから言えることなのかもしれないですが、BMXレーシングと比べてトラック競技は、美しいというか、魅力があると思います。

やっぱり戦術がすごく複雑なところ、そしてトップスピードの速さという部分もありますし、たとえ勝てなくても同じ考え方になると思います。

Q:スプリントの話ですが、ラブレイセン選手はたーーーーーくさん勝ってきています。その中で、このレースがあったから成長できた、とピックアップできるレースはありますか?

『2026ヨーロッパ選手権』でリチャードソン選手が僕から勝ったレースが1つ。

あとは何年も負け知らずで走っていたチームスプリントでオーストラリアに負けた時。『2022世界選手権』だったと思います。 本当に僅差のレースでした。あれがすごく悔しかったというか…今でも思い出すレースです。

2022年はその世界選手権を取るために、本当に厳しい練習をしていました。世界一になるのは自分たちではない年だったんだと思います。ただ、その翌年にはまた世界選手権で優勝することができたので、その瞬間がより特別なものになりました。

『2022世界選手権』チームスプリント2位

『2023世界選手権』で金奪取!

Q:持っていたタイトルを失ったことでモチベーションが上がるというか、それによって更に強くなった、ということですね?

そう思います。勝ち続けることはすごく特別です。でも、その中で1回でも負けたことがあると、その負けたという悔しさが心の中に残って、モチベーションに繋がります。

負けたことでもっと練習に力が入り、すべてを出し尽くすことができるようになります。チームスプリントでの負けと、リチャードソンに負けたということは、僕をさらに成長させることに繋がっていると思っています。

過去の短期登録選手を見て憧れた舞台

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