忘れられない、“ブロック”との出会い
Q:レースの話ですが、日本はギア比の規制がありますが、チームスプリントで第1走のトゥルーマン選手には合っていると思いますか?
合っていますね。これまでの競技の中で、さまざまな経験をしてきました。チームスプリントでも異なるポジションを経て、今は第1走で、小さなギアを使っています。小さなギアではケイデンスの速さとスタートでの爆発的な加速が求められます。
そういった今のスタイルが日本の競輪を走る際に役に立つと思っています。ただ、日本の競輪は何が起きても不思議じゃないですし、油断は全くできません。だから脚質はもちろんですが、戦術も重要な要素になってきます。
Q:今までのレースで最も記憶に残っている競輪のレースはありますか?
デビューした日の準決勝のレースです。村上義弘選手が同じレースにいました。最終周回に入り、強烈なブロックをもらいました。あのブロックが人生で初めての自分に対する意図的なブロックだったため、よく覚えています。あの経験はトラック競技では得られないことなんです。そして決勝に上がることもできました。
そしてもう一つ忘れられないレースがあります。松戸での自身の最後のレースです。その時はクリス・ホイさんがBBCの仕事で来ていて、ドキュメンタリーを撮ってくれていました。決勝でデニス・ドミトリエフ選手と一緒になり、彼が先行していて僕が番手で勝ちました。あのレースで2019年を締めくくったので、とても良い思い出として記憶に残っています。
2019年に短期登録選手として来日した際のレース写真
Q:村上選手のブロックが印象的とのことですが、どうやって防げば良いかなどは学びましたか?
1番大事なことは「可能な限りスピードを上げて追い抜いていくこと」。これに限ると思います。僕が速ければブロックのタイミングも限られると思いますし、上手くブロックするのが困難になると思っています。
危険なのは同じようなスピードの時ですね。なので、危険なところをどうやってかわしていくのかが自分にとっては重要になります。最終周回に入る前にどうやって前に出るか、そこがポイントですね。