『2018-2019トラックワールドカップ第3戦』男子スプリントはドイツ現地時間12月2日の夜に決勝戦が行われた。
決勝の対戦はマシュー・グレーツァー(オーストラリア)とマティエス・ブフリ(オランダ/BEAT Cycling Club)というカード。
この種目の現世界チャンピオンのグレーツァーはワールドカップでも今シーズン負けなしの2連勝中。対するブフリは前日のケイリン決勝で優勝を果たした怪物。グレーツァーも2位を獲得しており、日本の競輪を走っていた時には隣同士の部屋で共同生活を共にしたこともある仲だ。しかしスプリントでは意外にも初の対戦カードであった。
3周の先着を争うこの種目、決勝は2本先取すれば勝ちとなる。
1本目。グレーツァーが前、ブフリが後ろという形でレースが進む。残り1周半となるところでブフリが後ろから加速し、一気にグレーツァーをかわして先頭へ。残り1周。そのままスプリント体制に入るブフリを追うグレーツァー。残り半周、最終コーナーと差を詰めていき、最後にはブフリを捕らえて先着。1本目はグレーツァーが獲る形となった。
グレーツァーにとって、勝てば優勝という2本目。ブフリが先行し、それを追いかけるグレーツァーという展開。
残り1周を切るところでブフリがスパート。合わせるようにグレーツァーが後ろから走り、最終コーナーではブフリに並びかけ、わずかにフィニッシュラインでブフリをかわして先着。
現世界チャンピオンの力を見せつけるストレート勝ちで、スプリント種目で3大会連続、今シーズン3勝目のハットトリックを達成した。