2018-2019トラックワールドカップ第3戦』の男子オムニアムには24人の選手が出場。日本からは窪木一茂が参戦した。

対戦相手は第1戦で優勝したトーレス(スペイン)、直近の世界選手権を制したサイノク(ポーランド)、リオデジャネイロオリンピック金メダルのビビアーニ(イタリア)など、オリンピックへの戦いに相応しいメンバーとなった。

スクラッチ

久しぶりのワールドカップ出場となった窪木が出場したオムニアム。まずは40周、10kmのスクラッチで競技がスタートした。レースは終盤にアタックをかけた4人が集団から抜け出して先着、窪木は後続となる大集団の中の前方でフィニッシュするも、スクラッチを11位でフィニッシュ。尚、1位はファンシップ(オランダ)となった。

スクラッチ結果(PDF)

テンポレース

トーレス(スペイン)とウェルスフォード(オーストラリア)が獲得可能なポイントの半分を分け合う形で1,2フィニッシュ。窪木は1ポイント獲得に留まり、この種目を12位で終えた。

テンポレース結果(PDF)

エリミネーション

ハイスピードで争われたエリミネーション。2周に1回、最後尾の選手が1人除外されていくレースでは序盤から激しい位置取り争いが行われつつ、どんどんと集団が少なくなっていく。窪木は序盤こそ後方で危ない場面があったが、中盤は集団前方に位置してレースを展開する。そして残り7人となって迎えた除外周回。フィニッシュラインを通過する際にほぼ横並びとなった選手たちだったが、ここで除外のコールを受けたのが窪木。この種目を7位で終える形となった。

そして最後まで残ってスプリント勝負をしたのはウェルスフォード(オーストラリア)とファンシップ(オランダ)。1対1の戦いをウェルスフォードが制し、この種目の1位となった。

ポイントレース

ここまで3種目を終えて順位は以下の通り:

1:トレース(スペイン)112pts
2:ウェルスフォード(オーストラリア)110pts
3:ファンシップ(オランダ)98pts
5:ビビアーニ(イタリア)88pts
8:窪木(日本)66pts

レースは100周、25kmで争われ、10周毎にポイント獲得周回が設けられる。

上位陣が順調にポイントを加算していき、最後のポイント周回へ。その時点でトップはウェルスフォード(118pts)、そして暫定2位トーレス(116pts)。最後のポイント周回で逆転される可能性もあったウェルスフォードが一気に加速し1着でフィニッシュ。2位のトーレスを突き放して優勝を果たした。

窪木は中盤に2回ほどポイントを加算し、合計ポイントを71ptsまで伸ばしたが、下位の選手たちを逃がしてしまい順位を13位に落とす結果となった。