日本競輪選手養成所 第129回生・第130回生の卒業式が行われ、候補生たちが新たな一歩を踏み出した。

数日前に行われた卒業記念レースを終え、養成所生活の締めくくりとなるこの日。神山雄一郎所長体制として初めて送り出される“第1期生”という節目でもあった。

表彰や式辞、答辞、そして恒例の帽子投げなど、卒業の一日の模様については、日本競輪選手養成所公式サイトに詳しく掲載されている。

本記事では、トラック競技ナショナルチームに関わる候補生から、3人に話を聞いた。

松田祥位

Q:卒業おめでとうございます。振り返ってみていかがですか?

1日1日は長く充実していましたが、終わってみればあっという間でしたね。

Q:この養成所での生活いち早くなじんでいるように感じました。

特に宿舎での生活を楽しみにして入所したので(笑)。

Q:体のサイズも変わったようですね。

ウェイトを頑張って、体重も8kgくらい増えました。入所した時に他の候補生と比べてめちゃくちゃ細かったので、これはまずいと。脚の力を腕で支えられていない、と周りからも言われたので、特に上半身を鍛えました。筋トレ仲間とできました。

Q:強くなれたという実感はありますか?

はい。もちろん上を向いたらキリがないですし、成長し続けなければいけませんが、スピードもつきましたし、これは競技にも生きてくると思います。

Q:競技では、直近でワールドカップの開催も控えています。

そうですね。一段とパワーアップした自分を見て欲しいですね。競輪でも、10年20年と頑張っていきたいです。
筋肉ましまし、練習ましましで頑張ります!

兒島直樹

Q:養成所生活はいかがでしたか?

いろんな刺激をもらった一年間でした。特に『世界選手権』が終わって以降は短距離のトレーニングにフォーカスできたので、しっかりとスピード、スプリント力もついてきました。

Q:養成所に所属しながら、『世界選手権』ではメダルには届かなかったものの好成績を収めました。

養成所でスピードを磨けたことで、相乗効果が生まれたと思います。もっと持久力をつければ、さらに高みを目指せるのかなと思います。

Q:第2回トーナメント、卒業記念レースでも決勝に進んでいましたね。

第2回トーナメントは250バンクだったので、それが有利に働いたとは思います。卒業記念レースはまさか決勝に乗れるとは思っていなかったので(笑)、自信になりましたね。

Q:トーナメントの合間などに、静かに本を読んでいる姿も印象的でした。

養成所って考える時間がすごく多いのですが、新しい情報を入れないと新しい考えも生まれてこない。一流スポーツ選手の考えやマインドを知るために、サッカーの長谷部誠選手の本を読んでいました。

Q:入所当時から競技への還元を言葉にされていましたが、やはり目標は変わらない?

はい。オリンピックでメダルを獲得する、という最大の目標は変わりません。そこに向けて残り2年、自分がやれることをひとつずつ積み重ねていくだけです。
競輪ではまずはルーキーシリーズで優勝を目指しています。S級選手として長く活躍して、応援される選手になりたいです。

Q:ここを出たら真っ先にやりたいことは?

旅行したいですね(笑)。このあと一旦地元に帰るのですが、その途中で京都にでも行こうかなと思っています。

髙橋奏多

Q:10ヶ月にわたる養成所生活、おつかれさまでした。

すごく濃かったですね。10ヶ月間仲間と生活する、ということも初めてだったので。すごく良い経験になりました。
入所した時と比べたら、強くなれたと思います。

Q:どういった部分が伸びましたか?

特に持久力の部分はマシになったと思います。

Q:卒業記念レースやトーナメントでは悔しい想いもされたと思います。

そうですね。同期の仲間にはデビュー後にリベンジできたらと思っています。
早期卒業できなかったことも悔しかったですが、早期卒業の基準タイムを切れたことは自信になりました。
太田海也さんや中野慎詞さんくらい活躍できる選手になりたいですね。

Q:養成所を出て、何かやりたいことは?

家族が来てくれているので、一緒にご飯を食べに行く予定です。とにかくリラックスしたいですね。

Q:とはいえ、これからもこの近辺を拠点に。

そうですね。また、すぐにトレーニングで250バンクに戻ってくることになると思います(笑)。

どのような進化をもたらしたか

5月より順次、競輪選手としてのキャリアをスタートさせる129・130回生。
ナショナルチームのメンバーにとっては、4月に2戦開催される『ワールドカップ』も控えている。

養成所のトレーニングで培った力が、どのような進化をもたらすのか。そして、競輪の舞台でどのような輝きを見せてくれるのか。引き続き注目したい。