2025年12月28日から、平塚競輪場にて開催中されている『KEIRINグランプリ2025』シリーズ。

各日の最終11R以外は、3日間にわたり『寺内大吉記念杯競輪(F1)』が実施されている。
12月29日に行なわれた準決勝。ナショナルチームから出場している中野慎詞が9Rで3着に入り決勝進出を決めたほか、グランプリ出場をあと一歩で逃すこととなった松井宏佑らが決勝に出場。

寺内大吉記念杯競輪とは?

KEIRINグランプリシリーズ内で行われる『寺内大吉記念杯競輪』は、寺内大吉氏の長年の功労を讃えた冠杯だ。

寺内大吉氏の生家は浄土宗大吉寺。僧侶であると同時に、小説家としても活躍し、「はぐれ念仏」で直木賞を受賞。そして3つ目の顔が「スポーツ評論家」。プロレスや競輪、ボクシングなどの評論をしたことで知られる。

寺内氏は2008年9月に逝去。長年にわたって競輪の普及に尽力され、業界に対して大きな貢献をしたことにより、2008年12月よりこのレースが開催されるようになった。

本記事では、グランプリシリーズの最終日12月30日10Rに行われる決勝戦の出走表・並び予想をお伝えする。

10R 決勝戦

枠番 車番 選手名 府県/期別
1 1 松井宏佑 神奈川/113期
2 2 森田優弥 埼玉/113期
3 3 山口拳矢 岐阜/117期
4 4 小川勇介 福岡/90期
5 中野慎詞 岩手/121期
5 6 後藤大輝 福岡/121期
7 吉澤純平 茨城/101期
6 8 雨谷一樹 栃木/96期
9 守澤太志 秋田/96期

並び予想

森田-吉澤-雨谷
松井
中野-守澤
山口
後藤-小川

中野慎詞 準決勝後のコメント

守澤(太志)さん、(阿部)力也さんとの強力なラインだったので、思い切って駆ければチャンスある、出られてたまるかと思って走りました。
踏み出した感じは良かったですが、ひっきりなしに後続もきていて休むところがなくキツかったです。2日間通じて残せていますし、体の感覚はわるくないと思います。今日も一度も(他の選手を)出さずに行けたのは良かったですが、自分がもっと強ければラインの3人で決められたはず。力也さんと上がれなかったのは悔しいです。

『寺内大吉記念杯』はこれまで数々の強い選手たちが制してきた舞台なので、気合が入ります。グランプリの雰囲気も味わうことができて、自分が将来目指す上で良い経験になると思うので、明日の決勝ではしっかりと出し切りたいです。