12月28日より平塚競輪場でスタートした、競輪界の1年を締めくくる『KEIRINグランプリ2025』シリーズ。
2日目に開催された『ガールズグランプリ2025』は、佐藤水菜が完璧なレースコントロールで優勝。昨年のリベンジを達成するとともに、2025年の全G1とグランプリを制し「年間グランプリスラム」という大偉業を成し遂げた。
ガールズグランプリ2025
| 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 佐藤水菜 | 神奈川/114期 |
| 2 | 児玉碧衣 | 福岡/108期 |
| 3 | 久米詩 | 静岡/116期 |
| 4 | 梅川風子 | 東京/112期 |
| 5 | 尾崎睦 | 神奈川/108期 |
| 6 | 坂口楓華 | 愛知/112期 |
| 7 | 山原さくら | 山口/104期 |
レースレポート 位置取りはすんなり 佐藤は4番手から
スタートと共に先頭を獲りにいったのは尾崎(5番:黄色)、その後ろはすぐに位置が決まり、梅川(4番:青)、久米(3番:赤)、その後ろに佐藤(1番:白)、外に並走して児玉(2番:黒)、坂口(6番:緑)、山原(7番:オレンジ)。
4番手の佐藤と児玉で位置取り争いがあるかと思われたが、児玉は直ぐに切り替えて最後尾へと下がっていき、周回を重ねていく順番が決まった。
仕掛ける選手たちの激しい展開
動きが出てきたのは、残り2周を切ったところから。
先頭の尾崎から間を空けていき距離を取ったのは2番手の梅川、そして4番手の佐藤も前との間を空けると、集団がバラバラになっていく。
残り1周半を前に2番手の梅川が先頭へ、そして後ろでは最後尾だった児玉が佐藤の前に入って位置関係が入れ替わっていく。
動き出す実力者
更に残り1周半を切って仕掛けていったのは最後尾にいた山原。一気に加速していき先頭へ。そして児玉と大本命の佐藤もこの動きに合わせて飛び出していく。
4コーナーを立ち上がり、山原が先頭になるが、入れ変わるようにして前に出たのは児玉。更に外からは佐藤がスピードを上げて前へと上がってくる。
先行&先頭で見せる強さ
最終周回に入るところで、先頭は佐藤。後ろに児玉、坂口、尾崎、久米の順。前に出た佐藤は後ろを確認しながら、踏み出す瞬間を探るような形となった。残り半周を前に4番手から尾崎が勢いよく飛び出してくると、待っていたとばかりに踏み込んだのは佐藤。
尾崎のスピードを殺し、更には後ろがもつれる絶妙なスピードで先頭を譲らずに駆け抜けていく。
最終ストレートに先頭で入ってきた佐藤はそのまま逃げ切って1着。2着に尾崎、3着は中央で最後に伸びてきた久米。
佐藤が完璧なレースコントロールと脚力を見せて、見事に逃げ切っての優勝。自身としては2年ぶり2回目となる戴冠。加えて今年はG1を4勝、グランプリの優勝と年間グランプリスラムを達成。驚異的な数字を残す結果となった。
競走結果
| 着 | 車番 | 選手名 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B | 個人状況 |
| 1 | 1 | 佐藤水菜 | 12.2 | 逃げ | HB | ||
| 2 | 5 | 尾崎睦 | 3/4車身 | 12.2 | 捲り | ||
| 3 | 3 | 久米詩 | 1車身1/2 | 12.2 | |||
| 4 | 4 | 梅川風子 | 3/4車輪 | 12.3 | |||
| 5 | 2 | 児玉碧衣 | 1/4車輪 | 12.4 | |||
| 6 | 7 | 山原さくら | 1/2車身 | 12.1 | |||
| 7 | 6 | 坂口楓華 | 1車身1/2 | 12.5 |
