競輪祭決勝メンバー

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優勝:阿部拓真

Q:初のG1準決勝から初の決勝、そして初の優勝となりました。おめでとうございます!

本当に夢みたいです……

Q:初の舞台ですが、緊張はありませんでしたか?

選手紹介の時の雰囲気がすごく楽しくて。(吉田)拓矢に「楽しみになってきた」と言ったら、「楽しみましょう」と言ってくれて、本当にリラックスして臨めました。

昨晩も爆睡でしたし(笑)、自分でも驚くくらい緊張せずに迎えられました。

Q:レースはラインとして2番手の位置から進める形でした。

Sが欲しいと思っていて、結果的に一番前は取れなかったですが、ひとつでも前の位置にいられたのが勝因のひとつだと思います。打鐘のタイミングで拓矢が切った後は、きっと松本(貴治)が来るなと思っていて。そこからは、みんな自在性のある選手なので内を空けないことを考えていました。残り半周のところではかかりも良かったですし、とにかく追走に集中していました。

Q:最終3コーナーあたりでは外から古性優作選手が捲ってきて、内には山田英明選手がいてという形でした。余裕はありましたか?

いや、余裕はなかったです。まずは追走することを考えて、荒井(崇博)さんが出て行ったのでそこに切り替えて。内から当たりもありましたが、なんとか凌ぐことができました。

Q:ゴール後にはガッツポーズも飛び出しました。

普段はあまりしないのですが、興奮して、勝手にしていました。ただ、一周回ってきてから(渡部)幸訓さんが落車していたことに気づいて、(自分かと思って)ちょっと後悔しかけました。あまり手放しでは喜べないですが、まずは優勝したことを喜びたいです。

Q:開催に向かう際、この結果は考えていましたか?

いや、まさか……まさか……。
同県の和田(圭)さんとは、S級1班のために一次予選で5着5着で競走得点111点取りたい、という話をしていたのですが……本当に驚きですね、「自分がいちばんビックリしています」という表現がありますが、誰しもがビックリしていると思います(笑)。でも、今日は本当に心から楽しめました。

Q:北日本勢としては新山選手がS級S班陥落となりましたが、それを引き継ぐ形で、同期である阿部選手がタイトルを得ることになりました。実感は湧いてますか?

ないです(笑)。「これからS班の重圧がかかってくる」という声もかけられましたが、本当に良くわからない(笑)。

Q:宮城県勢としては、1983年の菅田順和選手以来(オールスター競輪)のG1ウィナーとなります。

宮城の選手達も、まさか自分がと思っているはずです(笑)。でも、これで良い雰囲気にしていければと思います。

Q:同期の新山響平選手、吉田拓矢選手とはお話されましたか?

拓矢とはレース後に周ってる時にちょっとだけ話ましたが、まだお礼も言えてないです。

Q:年末のグランプリに向けて、なにか考えていることはありますか?

いや、正直いつグランプリがあるのかもわかってないです(笑)。何日に競輪場に入れば良いのか……。

Q:ちなみにご家族構成は?

妻と、子供が1人います。喜んでくれると思います。いつも家事を任せてしまっていて、自分は好きな競輪に集中させてもらっているので……本当に感謝です。

Q:優勝賞金は副賞込みで5000万以上です。プレゼントは考えてますか?

何も考えてないですし、今金額も知りました(笑)。正直、9着の賞金を見てました(笑)。

Q:表彰式後には胴上げもありました。

本当にみんな温かく迎えてくれて。数々のG1を見てきた新田(祐大)さんが、「G1を見ていてこんなに大爆笑が起きたのは初めてだ」って(笑)。

Q:愛されているのが伝わります(笑)。師匠の荻原尚人選手も泣いているのでは?

泣きはしていないと思います(笑)。

2着:荒井崇博

あーーー悔しい!それ以上はないよ!

3着:松井宏佑

位置が悪かったですね……少しでも前にいたかったです。詰まったところで仕掛けましたが、外外を回る形になってしまいました。やることはやったと思います。

5着:山田英明

最後、コースが開けば優勝だったと思いますが……技量と、脚と、展開ですね。

6着:松本貴治

シンプルな展開で、仕掛けたのは自分の番でした。押し切れていれば良かったですし、ダメでも荒井さんが獲ってくれればと思っていましたが……自分の力がなかったです。

7着:古性優作

力勝負に行った結果。力不足です。グランプリに向けて、とにかく練習します。

8着:吉田拓矢

スタートを(阿部拓真が)取ってくれたので、あの位置を取ることができた。結果は力不足です。早く帰って練習したいです。この後は眞杉(匠)と合宿に入り、一度リフレッシュしてグランプリに向けて仕上げていければと思います。