イギリスチームの活躍

カナダ・ミルトンでの『2018-2019 Tissot UCI トラックワールドカップ第2戦』は、フランス・サン=カンタン=アン=イブリーヌでの第1戦からわずか1週間後の開催であった。

計14の金メダルが授与され、イギリスが最多の9個を獲得した。そのうち3つは“ケニー家”が手にしている。男子ケイリンジェイソン・ケニーが、その妻ローラ・ケニーが初出場の2016年ぶりにチームパシュートオムニアムで2つの金メダルを獲得し、大会2冠となった。

 

彼女にとってはオムニアムルール変更後、初めてのワールドカップとなった。ツイッターでは「不安だと言っていたけれど、考えすぎだったのかも」と投稿。

ローラ・ケニーと同じチームパーシュート優勝メンバーであったケイティー・アーチボルドマディソンでも金メダルを獲得し、同じく大会2冠選手となった。

男子マディソンとチームパーシュートメンバーの内の1人、デンマークのキャスパー・フォン・フォルサッシュも今大会において2冠を果たしている。

イギリス以外で2つの金メダルを獲得した国はオーストラリアである。マシュー・グレーツァーが男子スプリントで、カーリー・マカラク&ステファニー・モートンの女子チームスプリントでそれぞれ金メダルを獲得した。

また香港から出場のリー・ワイジーは、サン=カンタン=アン=イヴリーヌ大会に続きスプリントで2つめの金メダルを獲得。

ヨーロッパ、アジア、オセアニア、北/南アメリカから参加した40ヶ国の内、17ヶ国が表彰台へと上がった。

ピックアップ選手:マシュー・グレーツァー

オーストラリアが誇るスプリンター、マシュー・グレーツァーは現在UCI男子スプリントの世界チャンピオンでありながら、UCI世界ランキングにおいてもスプリント、1kmタイムトライアル共に首位。

シーズン序盤からUCIワールドカップで好スタートを切っており、男子スプリントにおいては初戦から2連勝している。

また、2012年のチームスプリント世界選手権では優勝、2016年のスプリントと2018年の1kmタイムトライアルで銀メダルを獲得。今年のコモンウェルス大会ではケイリンと1kmタイムトライアルで金メダル二冠を達成した。

The Tissot UCI Track Cycling World Cup Chronicle