ケイリンの現世界女王にして、日本の競輪でもその強さを見せ続けている佐藤水菜。
さまざまな企画に挑戦して「経験値」を積み重ね、さらなる強さを手に入れるための新企画が始動!
その名も、「佐藤水菜のあげてけ!経験値」。
記念すべき第1回は…
ガールズケイリン史上初の「グランプリスラム」達成に挑む「女子オールスター競輪」、そしてその先には『全日本選手権トラック』を目前に控えた7月某日。
佐藤水菜が訪れたのは伊東駅ほど近くにある「glass studio nikai」。
この場所で、吹きガラス体験に挑む。
真面目に説明を受ける世界女王
この日の行程の説明を受ける佐藤水菜。
先生を務めていただく佐々木さんによると、意外にもガラス吹きにはスポーツに通じる要因が多数あるとのこと。
特に窯で熱する際、手に伝わる感触や視覚情報をもとにガラスが偏らないように回していく作業には、繊細なバランス感覚と集中力が求められるという。
これは、打ってつけの経験だ。
想像力を試される世界女王
まずは、表面の柄を作る作業。色ガラスの粒を並べ、グラスの側面につけるための模様を作り上げていく。
ここで試されるのは、想像力。
完成をイメージしながら、それを具現化するべくさまざまな粒を並べていく。
レース中も展開を見極める想像力が必要となる機会は多いようだが、「芸術点も絵心もないので……」と苦戦しながら奮闘。
さらに、反転した状態で模様を作る必要があるため、楽しそうな見た目に反して難易度は高い。
そんなこんなで完成した図柄がこちら。
左下には名前と、自転車をイメージした意匠が。
そのほか、愛犬をイメージした肉球が随所に施された仕上がりに。
最大の見せ場!
そして、さっそく訪れた最大の見せ場。
まずは入念にガラスを熱して、先ほどの模様をグラスにつけていく。
再度、ガラスを熱して……
さぁ、吹いて!!
さすがトップアスリート。
肺活量は十分すぎるほどなので、「全力では吹かないで」と先生から指導を受けつつ、ガラスは見事にふくらんでいく。
ちなみに、釜のすぐ隣での作業のため、現場はかなりの高温。取材しているだけで汗が噴き出てくる。
取材班よりも釜に近い位置で作業にはげむ佐藤水菜はよりハードなようで、一時選手交代。
小休止を経て、再度の登板。
釜で熱しながら、ガラスをセンターに保つために棒をぐるぐると回していく作業。
ちょっと気を抜くとドロドロになったガラスが一方向に垂れていくので、繊細な動きが求められるが、見事にこなしていく佐藤水菜。