トラック競技エリート強化指定、ポディウムプログラムでメダル獲得を最大化へ

アカデミープログラム（Bチーム）

森川康輔（JPCU）

アカデミープログラムとは、国内最高の若手選手の集中的な育成に焦点を当てたもの。シニア選手への移行とポディウムプログラムへ進む準備をサポートする。

Aチームを目指す選手の育成が主な目的とされ、選出されたメンバーも学生など若手が中心。2024年のパリオリンピックも見据えられているようだ。しかし特に中距離チームにおいてはAチームとの境界は大きくない様である。トラックワールドカップ第1戦の出場メンバーにもBチームから新村譲、上野みなみが代表入りしているからだ。

選考基準

アカデミプログラムへの選考基準は、選考前12ヶ月間のジュニアトラック世界選手権、アジアジュニアトラック選手権、UCIクラス2以上の大会、全日本選手権を含む国内の主要大会での成績が考慮される。また選考前6ヶ月間のテストやトレーニング成績も考慮される。

短距離種目 強化指定選手

最大：12名 / 選出：7名（2018年10月10日時点）

中距離種目 強化指定選手

最大：12名 / 選出：7名（2018年10月10日時点）

シーズン中でも選手入れ替えの可能性あり

公表されているJCFの強化指定選手選考基準の文書によると、ナショナルチームコーチの推薦に基づき、選考機関の裁量で選手の追加も可能とされている。実際に先行されている選手はA, Bチームともに定員の半分程度である。またプログラム間の選手入れ替えも行われる可能性もあるという。

さらにトレーニングパートナーとして、「アカデミーの選手はナショナルコーチの裁量により、ポディウムプログラムのトレーニングへ招かれる場合がある」とされている。実際に現在までもナショナルチームのトレーニングや合宿ではAチームとBチームが一緒にトレーニングを行ってもいる。