梅雨を感じさせない猛暑続きの岸和田競輪場で、連日熱戦が繰り広げられた『第76回高松宮記念杯競輪』。

6月22日(日)に行なわれた決勝を制したのは脇本雄太。強烈なダッシュを見せた寺崎の番手から、古性との一騎打ちを制し完全優勝を達成した。

レースの模様をレポートする。

第76回高松宮記念杯競輪 決勝 12R

発走予定 16:30

枠番 車番 選手名 府県/期別
1 1 古性優作 大阪/100期
2 2 深谷知広 静岡/96期
3 3 清水裕友 山口/105期
4 4 太田海也 岡山/121期
5 郡司浩平 神奈川/99期
5 6 末木浩二 山梨/109期
7 脇本雄太 福井/94期
6 8 松谷秀幸 神奈川/96期
9 寺崎浩平 福井/117期

レースレポート

やや強い風が吹く中で迎えたスタートの瞬間。

積極的に出していったのは、これが2度目のG1決勝となる太田。

太田-清水のラインに寺崎-脇本-古性の近畿ライン、深谷-郡司-松谷の南関東勢と続き、単騎の末木が最後方という形で周回が進む。

残り2周。太田が少し誘導員との距離を空けたところで動き出したのは、深谷を先頭とする南関東ライン。しかし、ここは太田が突っ張り前を譲らない。

その直後の残り1周半、寺崎が仕掛けると、ものすごいスピードであっという間に先頭へ。

近畿勢の3人が先頭を固め最終周へ。後続は少し離される苦しい形となる。

残り半周で脇本が番手捲りを開始し、古性との一騎打ちとなり最後の直線へ。

脇本の外に出した古性が懸命に踏み込むが、その差は縮まらず。

そのまま脇本が1着でフィニッシュし、今年2つめとなるG1タイトルを完全優勝で手にした。
2着に古性、やや離れた3着争いを制したのはゴール直前で清水をかわした郡司。積極的にレースを運んだ太田は6着となった。

競走結果

車番 選手名 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 7 脇本雄太 11.0 捲り
2 1 古性優作 1車身 11.0 マーク
3 5 郡司浩平 6車身 11.0
4 3 清水裕友 1/4車身 11.3
5 8 松谷秀幸 1車身 11.0
6 4 太田海也 3/4車身 11.6
7 2 深谷知広 3/4車身 11.3
8 6 末木浩二 1/2車身 11.1
9 9 寺崎浩平 1/2車身 12.1 H/B

近畿勢それぞれの想い 強烈な寺崎のダッシュ

次ページにて紹介する選手インタビューでは、近畿勢の3人のさまざまな想いが語られているが、脇本・古性が共通して話したのは寺崎の強さ。残り1周半の仕掛けで見せたスピードは、観客がどよめくほどであった。

レース後、脇本・古性の2人は一番に寺崎を労う姿を見せた。

脇本「葛藤もあった」古性「絶対に勝ちたかった」

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