2025年6月21日、岸和田競輪場で開催中の『高松宮記念杯競輪(G1)』場内イベントに日野未来が登壇した。
「中途半端な気持ちで続けるわけには」
突然の引退発表を受け、イベントには多くのファンが集結。トークの内容は、もちろん引退に関するトピックに集中した。
まず引退を決意した理由を問われると、「公営競技が大好きで、今後の人生を公営競技を楽しみたい、と思いました。中途半端な気持ちで選手を続けるわけにはいかない」と、かねてより公営競技愛を発信してきた日野らしい返答が。
選手を目指すきっかけは奥井迪
話題が競輪選手になるまで、なってからに及ぶと、
「グラビアアイドルとして予想することから始めて、奥井(迪)選手のレースを見たことをきっかけで選手になりました。本格的なスポーツ経験がないなかだったので、養成所に受かってからの10ヶ月は人生でもいちばんキツく、濃い時間でした。自分に合う職業に出会えて、本当に良かったです」
「練習でタイムは出るのにレースではなかなかうまくいかなかった時に、(尾崎)睦さんと(児玉)碧衣ちゃんからいろいろなことを教わり、少しずつ結果が出せるようになりました」
と、噛み締めるように思いを語る。
「ファンの皆さんのことが本当に大好きです」
“神対応”とも言われるファンサービスについては「ふざけてるんじゃないかと言われることもありましたが、少しでもファンの方に恩返しができればと思っていました」と話したのち、「公営競技の選手として、車券に貢献するために、中途半端な気持ちで走ったことは1秒たりともありませんでした。ファンの皆さんのことが本当に大好きです。本当にありがとうございました」と涙で言葉を詰まらせながらコメント。会場からは大きな歓声と拍手が送られた。
今後については、「YouTubeで全国の公営競技の動画をあげていきたい。お仕事をお待ちしています!」と語った日野未来。引退発表のコメントにもあったとおり、選手とは異なる立場で、ファンと再会する日も近いかもしれない。
元ガールズケイリン選手・白井美早子さんによる花束贈呈