ここまで観戦における情報をお伝えしてきたが、照り返しがあるバンク上はさらに高い気温となるため、選手たちにもかなりの影響があるのではないだろうか。
ここからは、選手たちの声を紹介する。
太田海也「競輪日和」
開催3日目、レース直後の中野慎詞に話を聞いたところ、「普段はベロドロームで走っているので少し心配していたのですが、それほど気にならないです。実際に外にいるのは、レースの数分ですからね。むしろ体が冷えない分、良く動けるという感触はあります」とコメント。
太田海也も、「競輪日和ですね。特別な対策もしてはないです」と力強く話していた。
清水裕友「この暑さなんで……」
一方、「暑いのは苦手」という清水裕友は、しっかりと冷却ベストを着用。「この暑さなんで……何かしら対策しないと死んじゃいます」と話す。
清水のように冷却ベストを着用している選手はそれほど多くなかったが、レース後はネッククーラーで素早く体温を下げるといった対策は多くの選手が基本中の基本として行っている。ほかにも氷菓子を口にするなど、体の中から冷やすことも取り入れているようで、「これくらい慣れっこです」と言ったところだろう。
ボディブローのように疲れが
とはいえ、多くの選手が共通して話してくれたのは「疲れを残さないように、しっかりと休む」ということ。“お決まりのコメント”のように聞こえるかもしれないが、「暑さはボディブローのように効いてくる」ことを身をもって知っている選手たちから聞くと説得力が違う。G1のような長丁場の開催となると、特に顕著に現れてくるだろう。
この暑さを乗り越えて勝ち上がるのは誰なのか。そして、どんあレースを見せてくれるのか。そのあたりにも、注目していただきたい。
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