競輪界を代表するレジェンド・神山雄一郎が、12月23日の取手競輪で通算909勝目をあげた。

積み上げてきた現役最多909の勝ち星

12月21日からスタートした取手競輪の最終日(12月23日)。
7Rに出走した神山雄一郎は、番手の位置から同期・紫原政文(61期)の捲りを牽制しつつ、力強く抜け出し勝利を飾った。

通算成績は、2931戦909勝。
通算勝利数「909」という数字は、現役トップ(歴代15位)となる。

神山雄一郎 主な成績と記録

日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)61期トップの成績をあげ、1988年5月8日のデビュー(花月園)以来、数々の偉業を成し遂げてきた神山雄一郎。
ビッグレースでの優勝と節目の勝利や記録、競技での主な成績を表にまとめた。

1989年 競輪祭(新人王)優勝
世界選手権自転車競技大会 銀メダル
1993年 ふるさとダービー 優勝
オールスター競輪 優勝
通算200勝
1994年 共同通信社杯 優勝
高松宮記念杯競輪 優勝
1995年 高松宮記念杯競輪 優勝
読売新聞社杯全日本選抜競輪 優勝
競輪祭(競輪王)優勝
通算300勝
1996年 アトランタオリンピック 男子スプリント出場
寛仁親王牌競輪 優勝
競輪祭(競輪王)優勝
1997年 共同通信社杯 優勝
オールスター競輪 優勝
寛仁親王牌競輪 優勝
競輪祭(競輪王)優勝
通算400勝
1998年 共同通信社杯 優勝
ふるさとダービー 優勝
1999年 日本選手権競輪 優勝
オールスター競輪 優勝
2000年 シドニーオリンピック オリンピックスプリント 5位/ケイリン 出場
競輪祭(競輪王)優勝
通算500勝
2001年 共同通信社杯 優勝
2002年 共同通信社杯 優勝
2004年 オールスター競輪 優勝
2004年 通算600勝
2005年 オールスター競輪 優勝
2008年 通算700勝
2011年 サマーナイトフェスティバル 優勝
2014年 通算800勝
2015年 共同通信社杯 優勝
2023年 通算900勝

通算賞金は歴代ぶっちぎり1位の約30億!

G1の優勝は、歴代最多の16勝。

第33回寬仁親王牌, 決勝, 弥彦競輪場

通算獲得賞金は、2023年末時点で29億2267万3609円。
通算20億円を達成したのは神山ただ一人で、2位の村上義弘との差は約10億円とぶっちぎりの1位となる。
KEIRINグランプリへの出場は、11回連続を含む通算16回で、こちらも歴代最多。

そのほか、

95,97〜2000年 JKA最優秀選手賞を獲得
96〜2001年 年間勝率1位を獲得
97年 競輪界初の年間賞金2億円を達成
99年 史上3人目*のグランドスラム達成
*後に新田祐大も達成

など、打ち立てた金字塔を挙げていくと、枚挙にいとまがない。

また、上記の表の通り1989年には世界選手権 スプリントで銀メダルを獲得。オリンピックに2度の出場を果たしたほか、ワールドカップで2つのメダルを獲得、アジア大会では2つの金メダルを手にするなど、自転車競技でも偉大な足跡を残してきた。

誰もが認めるレジェンド選手といえるだろう。

参照:
KEIRIN.jp > 通算成績

2023年版 競輪年間記録集(PDF)

12月24日、会見を実施予定

2024年12月24日、神山雄一郎の記者会見が実施されることが発表された。
発表内容については、分かり次第記事にてお伝えする予定だ。

「競輪が大好き」神山雄一郎、涙の引退会見