ミスが響いてしまった男子チームパシュート
同日には男女チームパシュートの予選も行われ、女子チーム(梶原悠未/中村妃智/吉川美穂/橋本優弥)が4分33秒768を記録して3位となり、金メダルの可能性のある4位以内で1回戦へ進出。予選で日本チームを2秒817上回った2位の韓国チームを対戦する。これに勝利すれば、1位の韓国と4位の香港が対戦した勝者と金メダル決定戦に進むことができる。
男子チーム(一丸尚伍/沢田桂太郎/今村駿介/近谷涼)は、2度最後尾が大きく離れる連携ミスがあったために、4分12秒173で予選5位。決勝進出チーム以外で上位のタイムを出した2チームによる3位決定戦を目指して走ることになる。
男子チームの状況について、中距離ヘッドコーチのイアン・メルビンは次のように語った。
「準備の段階で大きな決断をしていた。2カ月後に控えたワールドカップに照準を合わせていて、そのなかでアジア大会が途中経過にあった。そこでワールドカップを見据えつつも、アジア大会で結果を残せる可能性のあるプログラムを試した。それは、筋力トレーニングを採り入れたことだ。速くなるために必要なことで、ワールドカップで成績を残すためにも必要なことだ。アジア大会を控えていたが思い切って採り入れた。
しかし、結果としては合わなかった。うまくいく可能性はあり、実際に何人かにはうまくいったが、何人かは予想と違う反応が出ていた。それによってスタッフも含めていい経験にはなった。まだ銅メダルの可能性は残されている。それを目指し調整し、ベストな結果を出したい」
28日には男女チームパシュートの1回戦と決勝、女子ケイリンの1回戦から決勝までが行われる。
Photo & Text : Kenichi Inomata