インドにもたらされた初めてのメダル
優勝者より輝いた男
大会2日目のケイリンでは、チェコのヤクブ・シュタスニー(Jakub Stastny)が金メダルを獲得した。しかし、このレースでは金メダルのシュタスニーよりも2着でゴールしたインドのエソー・エソー(Esow Esow)がひと際大きい歓声を呼んだ。
アジア大会でチームスプリント、スプリント、ケイリンの3種目で優勝しているエソーは、シュタスニーに大きなプレッシャーを与えていた。両者は最後のゴールスプリントで激しく競り合い、エソーは負けたものの、インドに初の世界選手権メダルをもたらした。
ニューデリーにあるUCIサイクルセントレのアカデミー生1年目であるエソーは「落車を避けるためにずっと前で走っていた。本当は勝てると思っていたけど、この結果で嬉しいよ・・・。ちょっとだけね」と悔しさの残る悲しげなコメントを残した。