1番車:古性優作
準決勝10R3着
Q:単騎もいて細かい準決勝でした。
先に自分で動いて、と考えていました。でも深谷(知広)さんが来るのが早くて……ちゃんと切れたらいいんですけど、誘導が怖かったですね。
Q:まくり切るのかなとも思われました。
追い上げるところまで追い上げようとは思ったんですが、深谷さんのダッシュが本当にすごかったです。早めに1センターから踏み込んだんですが、もう力不足。ただただ力がなかったです。
Q:道中に消耗したという点もある?
それよりはシンプルに深谷さんとの力の差だと感じました。本当にただただ深谷さんが強かったし、それに力負けしました。
Q:連日テクニカルなレースを見せてくれています。
感触的にも悪くありませんでしたし、昨日(5月3日)に比べれば良くなっています。ただ力がなくて、東口(善朋)さんに迷惑をかけました。準決勝なので力で勝負したかったですが……
Q:感触が良くなったというのは?
ローラーの最後の最後で閃いたので、それを使ってみました。乗り方のような部分です。しっかりペダルに圧をかけられるような感じになりました。結果も内容も悪かったですが、感触自体は良かったです。
2番車:平原康多
準決勝9R2着
Q:準決勝では取れれば前が良いと考えていたとか。寺崎浩平選手が出てきたタイミングではブロックするかどうか迷ったように見えました。
ホームの直線では(牽制に)行ったんですけど、コーナーに来た時に南(修二)さんと合うなあと思って。眞杉も行ってたので、自分もひっかりそうになりました。その前に菅田(壱道)が無理やり切ってかなりバック踏んでの仕掛けだったので、眞杉としてはかなり脚を使っている状態。キツかったと思います。1回ブロックに行ってから失速してる感じがありました。
後ろの様子を伺って、眞杉はもう厳しそうだし、諸橋(愛)さんを連れていかなきゃいけないなと判断しました。
Q:フレームやセッティングの具合はどうですか?
かなり良い方向には来てるんじゃないでしょうか。1ヶ月前の状況とは全然違うと思います。
Q:2023年8月の西武園オールスター以来のG1決勝です。
西武園のG1の時は今より全然状況が悪かったので、その時よりは勝負できるのかなと思います。
3番車:清水裕友
準決勝11R1着
Q:準決勝は4分戦でした。初手は後ろ中団。どのような作戦でしたか?
北の後ろが取れたら良かったんですが、武藤(龍生)さんのスタートが早かったので仕方がなかったです。あんまり想定していないスタート位置でした。どうしようかなとは思ったんですが、慌ててもしょうがないし、一発にかけようかなと。
Q:三谷竜生選手が早めに押さえに行く形になりました。
三谷さんが先頭まで行けば対応しようかなと思っていましたが、戻ってきたので落ち着いてました。かましてももたないですし。結果オーライという感じでした。
Q:駆け出したら後ろもちぎれて、スピードも段違いの様子でした。
「越えることはできるかな」と思って始めましたが、越えたらもうスカスカしてましたね。早くゴール来てくれ!という気持ちでした。踏みすぎなんでしょうね、力んでいたということもあると思います。1着で決勝進出は嬉しいです。1着なんでなんでもいいっすわ(笑)疲れたんでゆっくりします。
Q:決勝は3番車となりました。
単騎になると思います。優勝だけ狙って頑張ります。
4番車:吉田拓矢
準決勝10R2着
Q:坂井洋選手に任せた形での準決勝でした。
前を取ってそこから、と考えていました。僕はしっかり内を締めて、洋がどう走るか任せる、という感じです。
Q:最後はコースの無さそうなところからしっかり伸びていきました。
ホームで連携を外しちゃったので、その辺りがなんとも言えないです。洋が外を踏んでくれたおかげでコースができました。状態としては道中も楽で、良かったと思います。
Q:昨年(2023)のオールスターで決勝に進出しましたが、そのレースでしばらく斡旋停止となり、2024年に入って久々のG1に出場しましたが、そこでは悔しい結果に。そういった日々を経てのダービー決勝進出です。
やっと戻って来れたな、という気持ちはあります。決勝はしっかり力を出し切りたいです。
5番車:山口拳矢
準決勝9R1着
Q:準決勝は初手で中団を取りました。これは作戦通り?
そうですね。車番的には後ろ中団かなと思ったんですが、守澤(太志)さんが遅れていたので良い位置を取れました。
Q:眞杉匠選手と寺崎浩平選手のやり合いはどのように見ていましたか?
ああなるとは思っていましたので、自分はしっかり脚をためていました。
Q:ダービーのディフェンディングチャンピオンです。
あまり意識していませんでしたが、決勝に乗ってやっとスタートラインに立った感じです。バックで迷ってしまったんですが、そこで思いっきりいけたら(川口)聖二さんにもチャンスがあったなと思います。
Q:初日からだんだん良くなっているようです。
昨日ちょっと意識する部分があったので、アップから意識して、今日(準決勝)は踏み切れたと思います。体の使い方の部分です。レースのない日の過ごし方も分かってきて、リラックスして問題なくやって来れていると思います。
6番車:諸橋愛
準決勝9R3着
Q:準決勝はちょっと長い審議となりました。
そうですね。僕は割と何もしなかったので、3着なのか4着なのかというところだけでした。
Q:寺崎浩平選手が巻き返したあたり、どのように見ていましたか?
ジャン(残り1周半)のところは見ていないのでわからないんですが、眞杉(匠)に突っ張る雰囲気があり、突っ張るのかなあと思いながら見ていたら下がったので、ちょっと気持ち悪い感じはありました。そこで行くのか行かないのか、というのは作戦になかったので。
Q:平原康多選手もブロックに行くかどうか迷ったように見えました。
走る前は出させても良いと考えていました。作戦としては前からで、3番車なので「S(先頭誘導員のうしろ)を取れるなら取ろう」という話をしていました。誰が来るのかを考えていて、寺崎が来るなら出させるし……みたいな。
Q:残り1周からの眞杉選手のかかりはいかがでしたか?
(他が)来られないくらいだし、菅田(壱道)も一杯一杯で、結構良いかかりだったなと思います。バックくらいから失速した感じはありました。僕は走る前は内しか考えていませんでしたが、ちょっと外に行こうかなとは感じました。それで外へ。
Q:それが正解でしたね。
どっちにしろ3着くらいだったとは思いますが、リスクは外の方が軽いです。なんとか踏み勝って良かったなと思います。フレームを昨日(5月3日)にいじり、良くなったと感じます。でも3走して1人も抜いていないのは残念ですね。
Q:追走する分には問題ない?
そうです。体の方も疲れが取れているし、問題ありません。
7番車:武藤龍生
準決勝11R3着
Q:小林泰正選手と連携した準決勝でした。
新山(響平)くんの突っ張りもあると思ったので、前の方を取れたら、という話をしていました。ちょうど新山くんの後ろで、良いポジションを取れました。
三谷(竜生)さんも早めに押さえておかないと新山くんの突っ張りが厳しい、ということも考えていました。
Q:出て行くタイミングについてはどうでしたか?
内も気になりつつ、新山くんが強くてホームで口が空いてしまいました。ヤバいな……と思いながらでしたが、泰正が勇気を持って仕掛けてくれたので、ちょうど追走できたなと思います。
Q:清水裕友選手の動きは見えました?
清水くん、ここ来るんだと思いました。それに山崎(芳仁)さんが横に踏みながら縦に踏もうとしてましたので、泰正のことを応援してましたね。
Q:決勝に向けてはどのようなことをしていきますか?
明日(決勝)に向けてもうちょっとセッティングをいじりたいと思います。初日はハンドル周りをいじって、ゴールデンレーサー賞で「ちょっと違うな」と思ったのでまたいじって……良い感じではあるんですが、もう少し欲しいです。
G1の決勝ですが、1回目よりは落ち着いている感じ。いつも練習してくれている仲間や家族に良い報告ができるなと思います。決勝、しっかり狙っていこうと思います。
Q:関東は5車となりましたが。
泰正と諸橋が別で3・2に分かれて戦いたいと思います。自分は拓矢-平原さん-自分、です。
8番車:小林泰正
準決勝11R2着
Q:初のG1決勝進出です。
自分でもびっくりして、本当に嬉しいです。
Q:状態も良いように見えます。
はい、状態も良いですし、3回走ってみて展開もすごく向いてくれたなと感じます。
Q:準決勝は初手前中団からスタートしました。
(外枠なので後ろからだと絶対突っ張られるから、スタートでできるだけ前の方を取ると龍生さんが言ってくれて。実際に前中団が取れたので、そこからは絶対にチャンスを逃さずに行けるところから行こうと考えていました。
まくりに合わせられるのは分かっていましたが、清水(裕友)より先に仕掛けないと勝機はないなと。先に仕掛けられたことが結果につながったのかなと思います。
Q:三谷竜生選手が押さえに行ったところで新山響平選手が突っ張った展開でした。
もし切ったら次は清水が行くから、そこはついていかないと、と見ていました。どっちでも対応できるように車間を空けていました。冷静に走れたと思います。
Q:小林選手がバックで仕掛けたのは、後ろの動きも見てのことでしょうか?
脚見せの時にバックがすごく流れていたので、ここで行かないと山崎(芳仁)さんが出た時に並走になっちゃうなと考えていました。なので自分のタイミング、自分の出るべきところで行った感じです。
Q:仕掛けた感触は?
すごく良かったんですが、負けたって感じです。
Q:とはいえ2着で決勝進出です。
2024年で一番仕上がっていると感じます。決勝に向けてはしっかりケアするだけです。
Q:関東は5車が勝ち上がりました。
関東は分かれてしまうんですが、自分と諸橋(愛)さんで、自力で頑張ります。
9番車:岩本俊介
準決勝10R1着
Q:初のG1決勝進出、おめでとうございます。
ありがとうございます。めちゃくちゃ嬉しいです。やっと、という思いもありますし、運も仲間の頑張りもある。いろんな気持ちがあります。
Q:準決勝はどのような作戦だったのでしょうか?
単騎の選手が外枠で、自分は3番車。単騎の選手を入れないようにと考えていましたし、その点はしっかりできました。スタートもちゃんと位置を取れましたし、悪くありませんでした。深谷(知広)のイメージ通りだったと思います。
Q:余裕はあった?
そんなに……バンクが重くて「深谷キツいかもしれないな」とは思いました。かかってはいましたけどね。後半タレてしまうかもしれないなと思いながら走っていました。
古性のまくりもしっかり目で捉えて、できる限りのことはしようと考えていました。
Q:番手回りの競走でもありました。
自力選手でここまできてしまったので、今更マーク屋さんや自在屋さんに追いつこうってのは無理な話です。ただ「技術不足でもやれることはやろう」と思っています。練習を変えるということもなく、地味なことをずっとやっています。
この歳になるまで自力で通してやってきて、こんなところで深谷の番手を回らせてもらって、普段縦踏んでるぶん少し自転車が出る、ということはあるので、成果につながったかなと思う部分はあります。