この日、一番の大歓声が沸き起こったのは男子マディソンの最終局面。チーム ブリヂストン サイクリング橋本英也が香港のレン・チェンウィンとのスプリント勝負を制しての逆転で2位を獲得、窪木一茂と共に6日のⅠへ続き表彰台へ登った。

序盤からオーストラリアが首位独走

Kelland O’brien & Samuel Welsford (AUS)

レースは1周250mを160周する40kmで競われる。全11チームが出場、日本からはブリヂストン サイクリング チーム(以下ブリヂストン)の窪木一茂&橋本英也、日本ナショナルチームの一丸尚伍今村駿介、京都産業大学の曽我部厚誠&清水大樹、鹿屋体育大学の長松空吾&西原裕太郎が出場。CSスリンガー(新村譲小林泰正)は2日前に行われた『ジャパントラックカップⅠ』男子マディソンで新村が落車した影響でDNS。

オーストラリアが序盤から大量のスプリントポイントを獲得、首位を独走。カナダ、イラン、香港、ブリヂストンがこれに追従するが、20周目あたりでカナダが失速。上位争いは4チームへ絞られた。

30周目、40周目のスプリントポイントでブリヂストンは1位を狙うも、オーストラリアに僅差で及ばない展開が続いた。しかし50周目のスプリントポイントでは1位を獲得。その後も常に先行集団の中を走り続け、着実にポイントを加算していった。

しかしアジアチャンピオンジャージを纏う香港チームはブリヂストンを僅かに上回るポイント。オーストラリアの首位は揺るがない点差であったが、香港とブリヂストンで熾烈な2位争いが繰り広げられた。

橋本英也のスプリントが勝敗を決す