年末に行われる競輪界最大のレース『KEIRINグランプリ』。その1年をトップで走り抜けた9選手が選出され、賞金約1億円をかけた頂上決戦に挑む。

2024年のKEIRINグランプリは12月30日、静岡競輪場で開催。この記事では「KEIRINグランプリ2024の出場者はどのように決まるの?」を解説していく。

条件1:G1で優勝すること

選出条件のひとつ目は「G1での優勝」。競輪界には「G1」のランクとなっているビッグレースは年間に6つ開催されており、そのいずれかで優勝することでKEIRINグランプリへの出場が決定する。

2月9日〜12日 全日本選抜競輪 岐阜
4月30日〜5月5日 日本選手権競輪
(競輪ダービー)
いわき平
6月11日〜16日 高松宮記念杯競輪 岸和田
8月13日〜18日 オールスター競輪 平塚
10月17日〜20日 寬仁親王牌 弥彦
11月19日〜24日 競輪祭 小倉

これによって最大6つの出場枠が決定される。なお1選手が2つ以上のG1タイトルを獲得することもあり、その場合は「条件2」以降の枠数が増えることとなる。

この記事は全日本選抜競輪が終わったタイミングで公開しているため、全日本選抜競輪で優勝した郡司浩平選手が、現時点で唯一のKEIRINグランプリ2024出場決定者だ。

条件2:オリンピックのケイリンで金メダル獲得

そしてこの「条件2」は2024年だけのスペシャルバージョン。2024年夏に行われるパリオリンピックにて、ケイリンで金メダルを獲得した場合にはKEIRINグランプリ2024への出場が認められる。

条件3:賞金ランキング上位者

条件2までのグランプリ出場決定者は、最大で7人(もちろんもっと少ないこともある)。残りの枠は「選考用賞金獲得額上位者」の上から順に決定される。

なおKEIRINグランプリ2024の選考期間は「2024年1月から、11月の競輪祭最終日まで」。

このため、年間ラストのG1である競輪祭はタイトルホルダーが決まると同時に、賞金ランキングからのKEIRINグランプリ出場者が決定するタイミングとなる。中には「自分は決勝に出られなかったけど、優勝者が誰なのかによってグランプリに出られるかどうかが決まる」といった状況になる選手もいる。

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たくさんの選手、それぞれの立場から固唾を飲んで結果を見守るのが、競輪祭というレースでもあるのだ。

12月30日の決戦へ

約11ヶ月かけて決定されるKEIRINグランプリへの出場者たち。これはさながら、1年をかけて年末の決戦に向けてひとつずつカウントダウンが行われていくようなもの。

約2000人のトップ9人しか立てない、夢の舞台。1年かけて紡がれる長い物語を、一緒に楽しもう。

KEIRINグランプリ2024は12月30日、静岡競輪場で開催される。