松浦悠士の自身初となる優勝で幕を閉じたKEIRINグランプリ2023。出場選手には脇本雄太、深谷知広、新山響平と3人もの元ナショナルチームの選手たちが栄冠を争った(佐藤慎太郎(Cチーム??)を入れると4人)。
現ナショナルチームを作り上げてきた中心人物であるブノワ・ベトゥ ナショナルチームテクニカルディレクター(2020オリンピックまでは短距離ヘッドコーチ)にレースの感想を伺った。
世界的コーチから見たKEIRINグランプリ2023のレースはどうだったのか?
世界的コーチが見たKEIRINグランプリ2023
Q:今日のレースはどうでしたか?
レースは私が思い描いていた通りになっていました。ただ、松浦選手があそこまで強いことには驚きでした。彼のレースはとても理にかなっていましたね。正しいタイミングで深谷選手の後輪に付くために動けていたと思います。その判断が良かったですね。
Q:深谷選手はどうでしたか?もう少しで優勝でしたが……
脇本選手が古性選手を引き連れて上がってきた時、このレースは深谷が制すると思いました。深谷選手は言うべきことが無いほど完璧なレースをして、位置取りも良かったです。ただ、松浦選手がそれよりも強かった。その点は驚くしかありません。
Q:脇本選手の仕掛けどころについてはどう見ますか?
ベストコンディションの脇本選手ならばイエス。今回の脇本選手には厳しかったのではないでしょうか。
Q:眞杉選手は3位になりましたが、若手のレースは?
強かったですね。競輪学校(現:養成所)の時は今の実力の片鱗は見えませんでしたので、短期間にここまで強くなったことには驚いています。
Q:全体として本日のレースはどうでしたか?
クリーンな走りをしていましたし、全体のレベルも高く、とても楽しめました。美しいレースだったことも加えさせて下さい。