2023年12月27日、KEIRINグランプリ2023シリーズ開幕の1日前。会場となる立川競輪場に出場選手らが集まり、前検日共同インタビューが実施された。この記事ではヤンググランプリ2023に出場する9選手の声をお届けする。

ヤンググランプリ2023

枠番 車番 選手名 府県/期別
1 1 太田海也 岡山/121期
2 2 北井佑季 神奈川/119期
3 3 犬伏湧也 徳島/119期
4 4 上野雅彦 香川/119期
5 吉田有希 茨城/119期
5 6 山根将太 岡山/119期
7 中野慎詞 岩手/121期
6 8 橋本壮史 茨城/119期
9 志田龍星 岐阜/119期

並び予想

犬伏-上野
吉田-橋本
太田-山根
北井
中野
志田

1番車:太田海也

Q:2023年はどのような1年でしたか?

競技の活動も日本の競輪も充実した1年でした。昨年はレースに出てもただ力を使って勝つような感じ。でもレース回数を重ねるごとに競輪を見ることも好きになってきて、流れの中でレースをしていくことが少しずつできるようになってきました。楽しめるようになってきたと思います。

Q:前回は競輪祭でしたが、振り返っていかがですか?

ずっとラインに助けられていました。室内ということで天候の影響もなく、自分の力を出し切れたのかなと思います。最終日は全然納得いかないレースでしたが、その経験もこのヤンググランプリに繋げられたらと思います。

Q:初出場のヤンググランプリです。単発レースは得意ですか?

本当に経験のない中ですが、競技の方で単発のレースはあるので、競技の意識を役立ててレースができたらと思います。

Q:直近の過ごし方を教えてください。

競輪祭の後はナショナルチームとしてのトレーニングに入りました。できる限り追い込んで、練習も死ぬほどやってきています。その分レース勘についてはどうなってるのかな?という部分があります。

合宿後はしっかり休養を入れて、自転車に乗ったのも昨日(26日)くらい。試し試しになるところはあると思います。

Q:競輪用フレームの感覚の違いはどうでしょう?

そんなに違和感を感じない方です。競技の自転車が進む時は競輪の自転車も進む感じ。先ほど指定練習にも乗りましたが、違和感はありませんでした。競輪フレームに乗るのが競輪祭ぶりだったので楽しかったです(笑)

Q:今回は同県の山根選手がいます。どのように走りますか?

僕が前で、自力を出し切って勝てればと思います。

おかわり無し 1本で出し切る集中力 ヤンググランプリ2023 太田海也インタビュー

2番車:北井佑季

Q:前回は佐世保開催でしっかり先行されていましたが、ご自身としてはどうでしたか?

4日間しっかり自分の力を出せましたが、準決勝で負けてしまったので……最終日は1着を獲れましたが、準決勝でしっかり勝って決勝に行きたかったという思いです。

Q:2023年は大きい舞台でも活躍されました。

うまくいった部分、思うようにいかなかった部分、半々の1年だったなと思います。勝つべきところで勝つ、ということが課題です。

Q:直近はどのように過ごされましたか?

いつも通りの練習をして、体調も普段と変わりません。

Q:普段から立川が練習場所でしょうか?

そうですね、立川で練習することが多いです。グランプリ開催に向けてバンクの工事があり、直前こそ使えませんでしたが、使えるタイミングで練習してきました。

立川は他にはない重いバンクだと思いますし、直線が長くて特徴的。そういうところで普段練習しているということはアドバンテージになるのかなと思います。

Q:ヤンググランプリには初出場です。

昨年は権利がありつつも出場を逃しました。今年が最初で最後ですので、しっかり気持ちを込めて走りたいと思います。

Q:当日はどのように走りますか?

いつも通り自力で頑張ります。

3番車:犬伏湧也

Q:2023年はG1の決勝にも多く進出しました。

G1の決勝に上がっても、決勝で結果が残せていません。そこが来年の課題かなと思います。決勝で活躍したい気持ちです。自分の気持ちの問題だと思います。

Q:前回は伊東記念。初日以降欠場となりましたが、どうされたんでしょう?

2日目の朝に体調がすごく悪く、体調不良で欠場させてもらいました。アデノウイルスでした。そこからはしっかり治して計画的に練習してここに入っています。

Q:日数が空いたと思いますが、内容や仕上がり具合は?

しっかりバンクでもがけたし、仕上がりはいつも通り。調子が戻っているかなと思います。小松島バンクはタイムがあまり出ないバンクなんですが、周りと比べれば出てる方なので、出てるということで(笑)

Q:立川は9月以来2回目です。

前回はまだ暖かかったのでどうかなという感じ。指定練習で乗った感じでは走りやすい印象でした。普通ですかね。小松島の方が重たいので、軽く感じますね。

Q:昨年(2022)のヤンググランプリは6着でした。

優勝目指して頑張りたいです。

Q:地区的には四国の上野選手がいますが。

四国の先頭で頑張ります。

4番車:上野雅彦

Q:2023年を振り返っていかがですか?

最後の機会なので、ヤンググランプリに出たいと思っていました。途中怪我などもあり、ダメかなとも思ったんですが、こうやって出場できて良かったなと思います。

Q:前回は久留米開催で、その後1場所欠場されています。

一瞬腰痛が出てしまって。でもちょっと休んだら治ったので、大丈夫です。直近の練習は結構追い込んでやってきて、追い込んだ割には脚の感じも良い。楽しみです。

Q:立川は9月に走られていますが、どのようなイメージですか?

直線が長くて重たい、風が強いイメージです。自分はトルクでガシガシ踏んでいくタイプではないので得意ではないですね。流れに乗っていくのが好きです。

Q:今回は四国で犬伏選手がいます。どのように戦いますか?

犬伏さんの番手で走ります。ルーキーチャンピオンの時も同じ並びで走ったので、このほうがわかりやすいかなと。僕も最初は「(前で)頑張らせてください」って感じだったんですが、それで迷惑かけるよりは犬伏さんがしっかり出し切れる方が良いかなと思いました。

Q:犬伏選手の番手は、ご自身としてはいかがですか?

ヤンググランプリを想定して何度か一緒に練習していますが、本当に1本1本すごく集中していないとついていけないくらいの強さです。とても良い刺激になりました。

大前提としてまずついていかないと、犬伏さんに迷惑がかかるし、自分も勝負権がない。しっかり集中してついていきたいと思います。自転車も犬伏さんと練習した時のセッティングできました。

5番車:吉田有希

Q:2023年はどのような1年でしたか?

冬〜春はうまくまとめてたんですが、春先から崩れた部分があります。前半はぐずってた感じですね。後半は少しずつ元に戻せつつあったと思います。

Q:前回は静岡開催でした。

鼻がぐずぐずしちゃってて、それが良くなかったです。久留米より体が動かなかったですね。(そういう症状は)今年に入って初めてのことだったんですが、後で病院にかかったところ寒暖差アレルギーの類ということでした。

Q:直近はどのように過ごされましたか?

練習はちゃんとできましたし、気候にも合わせられるようになって、体調も良くなりました。寒い中でも踏めてた方だと思いますし、静岡よりは絶対良いです!

Q:昨年は同地区ワンツーの2着でした。

お腹いっぱいじゃないですかね。よく決まったなと思います。去年以上にハードパンチャーが多いので、うまく走っていかないと置いていかれると思います。橋本選手との連携は初めてですが、僕が前で頑張ります。

6番車:山根将太

Q:2023年を振り返っていかがでしたか?

前半は頑張ったと思うんですが、後半はひどくなっていったと思います。体調は普通だったんですが……

Q:前回は玉野でした。振り返っていかがですか?

失格もあってS級の点数も危ういところでした。それで勝負駆けみたいな感じで走って、成績はよくなかったかもしれないけど、点数は良かったかなという感覚でした。

Q:その後1場所欠場されていますが。

腰が痛かったので。腰痛はちょこちょこ出ます。直近は普通通りの練習をしてきました。

Q:立川は1度経験があるようですが、バンクのイメージなどは?

立川記念は初日で失格したので、あまり印象がないです。とりあえず完走したいです。

Q:初のヤンググランプリ。同県の太田選手がいますが、どのように戦いますか?

太田くんの後ろにつかせてもらいます。番手戦は2、3回位あるんですが、全部良くはなかったです。千切れないように頑張ります。

7番車:中野慎詞

Q:ナショナルチームでの活動、G1デビューなどのあった2023年。いかがでしたか?

競輪に関してはまだまだだなと感じます。力もそうですが、競輪のことをもっと勉強しなくてはいけないと感じた1年でした。

競技に関してはネーションズカップの金や世界選手権の銅など、そういった成績に関しては良い1年だったと感じます。世界の舞台で勝負する力があると感じられるようになりました。

やっぱりダッシュ力など劣っている部分はありますが、長所を活かして走ればしっかり戦える位置にはいると思います。オリンピックでのメダルを目標にこれからしっかりトレーニングしていきたいです。

Q:前回は競輪祭でしたが、振り返っていかがですか?

やるべきこともできてないし、自分でやると言っていたのにやれてないことも多くて。本当に……全く評価できないと思います。

このまま終わるわけにはいかないので、しっかり勉強して、競輪で走る際にもしっかり戦えるようにしていかなくてはと思います。

Q:直近はどのように過ごされましたか?

12月から3週間、沖縄でナショナルチームの合宿を行いました。追い込んだ練習をして23日に戻ってきています。体の状態としては悪くないと思うので、あとは疲労の回復がきちんとできているかどうかですね。でもそこまで問題はないかなと思います。

合宿後、本当はオフだったんですが、鉄フレームで周回したり、軽くダッシュするなどの軽めの調整はしています。

カーボンから鉄に変わる感覚はいつも通り。全く別の乗り物なので変な感じからスタートするんですが、それも慣れていることなので、あまり気にしていません。体調面でも問題なく走れると思います。

Q:立川バンクのイメージは?

これまでの2回とも寒い時期だったので重いイメージはあります。でもみんな重いと思うので、あまりそういうところは気にせず走りたいと思います。指定練習でも重いことは重かったですが、脚の感触自体は悪くありませんでした。自信を持って走りたいです。

Q:初のヤンググランプリです。

強いメンバーが揃っています。2回しか出るチャンスのない中の1回なので、ワクワクしています。単騎で優勝狙って走ります。

競輪での夢のひとつ、たった2回のチャンス ヤンググランプリ2023 中野慎詞インタビュー

8番車:橋本壮史

Q:2023年はどのような年でしたか?

大きな怪我もあったんですが、優勝も経験できました。栄光と挫折の両方があった、良い1年だったと思います。

Q:怪我を戻すにも苦労があったかと思います。

3ヶ月という長期間のお休みは初めての経験でした。でもメンテナンスなど練習以外のことにも目を向けられた、成長につながることを知る機会にもなりました。今後の人生に向けては良い経験だったと思います。

Q:前回は松山開催でした。

最終日こそまくりでしたが、仕掛けるところでしっかり仕掛けて、自分の力を出し切れるレースができたかなと思います。そこからはいつも通りの練習をして、体調も問題なく過ごしました。自転車も少しいじりました。

Q:今回のフレームは前回と同じ?

はい、松山と同じフレームです。

Q:ヤンググランプリは初出場です。

勝手が分からないので初日から走るような気持ちでいようと思っています。普段の開催通りですね。

Q:立川は結構走られています。

重くて風の強いイメージが強いです。正直得意ではないですが、パフォーマンスを発揮できないのは周りの選手も同じ。その中で自分が勝ち上がれるよう、しっかり見定めたいと思います。

Q:同県の吉田選手と連携されるかと思います。

吉田くんが前に行ってくれるとのことなので、僕が番手で走ります。番手はあまり経験がないですが、久留米で優勝した時も番手でした。まずはついていくことが大事なので、吉田についていけるよう頑張ります。

9番車:志田龍星

Q:2023年はどのような1年でしたか?

G1にも出られるようになりましたが、大きな壁を感じるような1年でした。ひとつずつ、ですね。

Q:前回は松阪開催でした。

あまり良くはなかったです。直近はいつも通り練習して、体調も問題ありません。最近はずっと新車をいじりながら乗っていて、今回もそのフレームです。3場所くらいはそのフレームで走っています。

Q:初のヤンググランプリです。単発レースですが、感じ方は違いますか?

いつもとあまり変わらないかなと思っています。

Q:立川は初めてかと思います。

指定練習で先ほど乗りました。重いと聞いてましたが、そんなでもないなと思いましたね。思ったよりは軽かったです。当日は単騎で、いけるところがあれば頑張りたいです。

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