2023年11月21日からスタートした初開催の『競輪祭女子王座戦(G1)』。開催3日目、11月23日(木・祝)には競輪祭女子王座戦の決勝戦が実施される。児玉碧衣が予選で敗退するなどの波乱もあった本開催、初代「女子王座」を掴むのは誰となるのか。
12R 決勝
発走予定 20:30
車番 | 選手名 | 府県/期別 | 初日順位 | 準決勝順位 |
1 | 佐藤水菜 | 神奈川/114期 | 1 | 1 |
2 | 梅川風子 | 東京/112期 | 1 | 1 |
3 | 坂口楓華 | 愛知/112期 | 1 | 2 |
4 | 尾崎睦 | 神奈川/108期 | 3 | 2 |
5 | 柳原真緒 | 福井/114期 | 3 | 3 |
6 | 吉川美穂 | 和歌山/120期 | 3 | 3 |
7 | 太田りゆ | 埼玉/112期 | 1 | 4 |
1番車:佐藤水菜
準決勝(12R)1着
Q:準決勝はどのように走りましたか?
本当にノープランで走りました。スタート出て、5番手くらいだったので自分としては嬉しかったんですが、結局抑えられてしまって6番手に。そこからは自分のタイミングが来たら行こうと考えていました。
Q:坂口選手がかなり車間を開けて警戒する中でのレースでした。
予想通りでしたので、あまり気にしすぎず。とにかく自分のことだけ考えて走りました。自分のタイミングで仕掛けられました。
Q:車の進みはどうでしたか?
感覚が悪いっていうか、疲れてるなあ、って思うくらいに進みは悪かったです。決勝はやれることをやるしかないなと思います。「とりあえず立って感覚を確かめなきゃなあ」と思ったので、立つ必要はなかったんですけどスタンディングしてみた部分もあります。ギアが軽いのか、自分の調子が悪いのか……
Q:G1連続優勝もかかっています。
初日の状態だったら「挑戦してぐいぐい」って感じだったんですが、準決勝を終えると「やるしかないな」っていう、ちょっと自信喪失なところもあります。初日の方が良かったですね。
Q:それを踏まえて何か修正は?
いえ、修正するところはないので、「とにかく出し惜しみせずなんでもやる」って感じです。
2番車:梅川風子
準決勝(11R)1着
Q:体調面はいかがですか?
悪いは悪いですが、前検日と比べればだんだん回復してきていると思います。
Q:準決勝は1番車でした。
スタートで牽制になるかなと思ったら、意外になりませんでしたね。後ろからになってしまったので、そこからやっていきました。下げて7番手6番手よりかは、1車でも前にいようと思ってコロコロ位置を変えていました。
Q:太田選手が前受けになっていました。
太田選手が前を取ることは、可能性としてはあまり高くないと思っていました。でも「太田選手が前を取ったからには」という展開を考えて、ジャンの前にはあのように行くことを考えました。
Q:踏み込んだ感触は?
車間切って勢いをつけて出たんですが、そこまですっと出られた感じではなかったです。ホームぐらいまで時間がかかって、流すのにも時間が短かったかなと。出切るのに時間がかかったので、そのような感覚でした。
Q:久米詩選手もまくってきました。
まくられるとすれば太田選手かなという予想でした。久米選手とわかったというよりは「誰かきてる」と認識したくらい。「太田選手が飛びついたからには少し流しても良いかな」という考えでペース配分できたのはよかったんですが、出足はよくなかったです。
Q:連勝で勝ち上がりました。
そうですね(笑)なんでかなという感じもしますけど、気持ちひとつということが自分でもわかりましたし、体調が悪くても絶対に諦めないこと、その中でどうチャンスを探すかが大切だということ。調子が良くても自信満々に走りすぎてもダメだと思います。よく勉強になりました。
Q:これで199勝です。
お、そうなんですね(笑)決勝ももちろん諦めない走り、無駄のないレースの組み立てをしたいと思います。体調と相談しつつ、行けるところでチャンスを見つけて仕掛けたいと思います。
3番車:坂口楓華
準決勝(12R)2着
Q:準決勝、初手は前から3番目でした。
理想は「佐藤水菜さんが後方にいて自分が前にいる」ことでした。その通りになったので、落ち着いてがんばりました。タイミングは早すぎてもダメですし、遅すぎてもダメ。直感で行ってしまったのであまり見れていないんですが、体が動いているので調子は良いと思います。
Q:吉岡詩織選手が番手から出ていきました。
みなさん自力型で、勝負するという気持ちは一緒だったと思います。自分は「3コーナーまで1番で通過する」というイメージで頑張ったので、大丈夫だったと思います。
オッズとかはあまり気にしないんですが、準決勝では「そんなに期待してくださってるんだ」という数字でした。気持ちを入れ直して頑張りました。
Q:2走して手応えは?
年々成長するという目標で頑張っています。去年よりは強くなっていると思うので、自信を持って走りたいです。
Q:G1決勝に向けての意気込みを聞かせてください。
年内最後のG1です。タイトルを獲るという目標でやっているので、チャンスがあるならば獲ろうという気持ちで頑張ります。決勝は自力で行きます。
4番車:尾崎睦
準決勝(11R)2着
Q:準決勝にて初手は前から3番目でしたが、どのように考えていましたか?
前の方にと考えていて、位置が取れたので、落ち着いてと思っていました。
Q:体調、状態としてはいかがでしたか?
気持ちで走ろうと思って、あまり体のことは考えませんでした。
Q:梅川選手がジャンのところでかまして、太田選手が内に入る感じになり、ご自身は6番手。3コーナーから捲り上げました。
後ろから梅川さんがかましてくるかなと思っていましたが、前の人たちがみんなナショナルチームだったので……すごいダッシュでした。緩んだところで行こうと思っていて、一か八か思い切って行った形です。
Q:G1の決勝に進みました。
こうやって自力で価値上がれることができたので、そこが一番嬉しいです。ゴール後にたくさんの方が名前を呼んでくれました。喜んでくれている方がいると思うので、そういう方々が自分の後ろについてくれていることを感じながら、決勝戦に臨みたいと思います。
強い人たちばかりですが、しっかり自分がやってきたこと、応援してもらっているということを味方にして、力を出し切りたいと思います。
5番車:柳原真緒
準決勝(12R)3着
Q:準決勝はどのように考えて走っていましたか?
獲りたい位置をしっかり獲れたので、そこからは昨日と同じように、と考えていました。
Q:坂口選手が車間を開けて先に仕掛ける形でした。
坂口さんがすごく良いタイミングで行ってくれました。
Q:2走された感触は?
昨日より脚の感じは良かったですが、坂口さんの後ろで車間が切れていなかったために抜けない展開になってしまったと思います。
Q:初日から何か修正されましたか?
いえ、特に修正はしていません。1本走ったことで体に刺激が入ったのでそれが良かったと思います。
Q:パールカップ以来のG1決勝進出です。
まずは決勝に乗らないとグランプリを目指すこともできない立場でした。決勝に乗れたことは良かったですが、自力は出せていません。勝つにはしっかり集中して自信を持っていかないとと思います。
決勝もう、獲るか獲らないかの勝負。獲ることを考えて、一か八かで走るしかないと思います。自力自在で頑張ります。
6番車:吉川美穂
準決勝(11R)3着
Q:体調はいかがですか?
昨日より今日の方が良いと思ってレースに挑んで、実際体の動きも今日(準決勝)の方が良かったと思います。
Q:準決勝では梅川選手の後ろに入りましたが、あれは狙っていたことですか?
初手一番後ろになった時点で太田選手の後ろにも風子さんの後ろにもつけないと思っていました。まずは風子さんの前に入って、風子さんが仕掛けたのと同時に前に行くしかないと考えていたんですが、運よく風子さんが前に来てくれました。「ここにつくしかない」と思って切り替えました。
Q:太田選手が内で粘って、久米選手が前からまくって。
展開はすごく目まぐるしくて、自分自身とてもキツい位置にいたと感じます。でもしっかり風子さんの番手をまわることができて、「あわよくば最後差して」と考えていたんですが、最後に接触もあってなかなか伸びませんでした。結果的には3着で決勝に上がることができたので、すごくホッとしています。
Q:松戸のオールガールズに続いてのG1決勝進出です。
今回は「とにかく走り切ること」を目標としていました。初日3着、2日目3着と確定版に乗ることができて、体調の悪い中でも精一杯の走りができているのかなと思います。
賞金争いも接戦ですので、ひとつでも上の順位を狙って。決勝ではまず確定板、チャンスがあれば優勝を狙っていきたいと思います。
7番車:太田りゆ
準決勝(1R)4着
Q:準決勝はどのように考えていましたか?
昨日とは違って位置にこだわりたくて、前の方からレースをしようと考えていました。誰かしらが来るかなと思ったんですが、来なかったですね。
Q:梅川選手が一気に上がってきて、2番手の内側に詰まるような形になりました。
やりたかったこととしては「1車出して番手に入って、自分のしたいことをする」でした。ああいった展開は予想していたんですが、ちょっと下手くそだったなと思います。
Q:力を出しきれないままで走った感じでしょうか。
そうですね、内も開かなかったですし。瞬時の判断で引くことを選びましたが、あそこでつっぱっても良かったのかなと思います。
Q:決勝進出を決めました。
大きなレースしか出られていない状態で決勝に乗れていることに関しては自信を持ちたいと思います。今日(準決勝)のような不甲斐ないレースもありますし、そういう部分がないよう、決勝はしっかり気を引き締めたいです。
Q:決勝は7番車です。
普段から7番車になることは多いので、外枠であることは残念がらずにいきます。自分に自信を持ったレースをすることにフォーカスしたいです。