2018年6月7日(木)〜6月10日(日)に取手競輪場で開催された第7回国際トラック競技支援競輪(G3)の最終日決勝12Rを制したのはマティエス・ブフリ選手だ。

レースは来日外国人選手らにとって非常に厳しい展開となった。ラスト1周前、最後尾につけていた海外勢は前から8番マティエス・ブフリ(オランダ)、4番テオ・ボス(オランダ)、3番マシュー・グレーツァー(オーストラリア)の並び。

レース開始直後の海外勢

最終周回を告げる鐘が鳴ると同時に最後方から海外勢が捲り始めるが、まずはテオ・ボスがブロックを受け外に膨れ、前を走るブフリと車間が開いてしまった。グレーツァーもブロックされ、抑え込まれてしまう。前方に上がったブフリも2番手につけていた5番林巨人(愛知/91期)からブロックにあう。しかしそこは負けずに捲り切って先頭に。そのまま列を千切って1着でゴールとなった。

テオ・ボスは激しいブロックに合いながらも後方から追い込み、最後は2着でゴール。グレーツァーは4着となった。

【ダイジェスト動画 12R 11:47~】

マティエス・ブフリ選手 優勝インタビュー

レースを振り返っていかがでしたでしょうか?

始まる前から、タフで難しいレースになると思っていた。ボスとグレーツァーも同じように感じていたと思う。決勝はやっぱり大変だね。

優勝したことについてはいかがでしょう

コンディションは本当にめちゃくちゃ良かった。オリンピックの時よりも良いコンディションだったと思う。自分でもびっくりするぐらいだよ。

勝てる脚力があるという自信を持ってレースには臨みはしたんだけど、やっぱりボスとグレーツァーという強い選手2人もいたから。それでも優勝できてすごく嬉しいです。

良いコンディションというのは、日本での経験も積み重なって出来たのでしょうか

リオオリンピック以降、2017年からコンディションがとても良くなっていると実感していて、もちろん日本での経験も強くなっている1つの要因だと思います。

「G3」というのは意識されてましたか?

そうですね。2年越しで初めて参戦するグレードG3なので、優勝できて本当に嬉しいです。

東京オリンピックまではどのように考えてますか?

2019-20の世界選手権大会で良い成績を残したい。そして短期登録の契約が今回で終了だから、また競輪に招待してもらえたら、たくさんの競輪レースを走りたいと思っています!

もしまた競輪で来日されることになったら、日本語の上達もさらに期待しても?

うーん、頑張ってみます!(日本語で)ボス トモダチ イッショデ ニホンゴノ ガクセイデス。

マティエス・ブフリの関連記事

ブフリ、ボス、グレーツァーにレース後インタビュー「最後はチャンスを掴むべきだと思って」/取手G3

結果

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 8  ブフリ 25  オランダ S2 11.3 捲り  B
2 4  ボス 34  オランダ S2 4車身 11.1 捲り
3 9  中井太祐 28  奈良 97 S1 1車輪 11.6  H
4 5  林巨人 34  愛知 91 S1 1/4車輪 11.5
5 3  グレーツァー 25  オーストラリア S2 1車輪 11.1
6 6  山中貴雄 35  高知 90 S2 1/2車輪 11.4
7 1  鈴木庸之 32  新潟 92 S1 1車輪 11.1
8 2  鈴木裕 33  千葉 92 S1 1車身1/2 11.5
9 7  金子幸央 25  栃木 101 S1 1/2車身 11.6

※その他のレース詳細はkeirin.jpでご確認ください。