優勝:久米詩
Q:優勝おめでとうございます。今の率直な気持ちをお聞かせください。
すごく強いメンバー、先輩たちとの1戦でした。以前だったら「負けても次練習頑張ればいい」と思ってたんですが、今回は「勝ってやる」という気持ちで挑めたことが優勝につながったのかなと思います。
Q:1回目にアクシデントがあり、出走時間がずれ込んでの再発走でした。
はい。再発走は初めてだったんですが、今後の選手人生でもあることだと思います。初めてながらもしっかり対応して、もう1回集中しきれたかなと思います。
Q:レースがスタートして、まずは吉川選手が前に出る形。途中で入れ替わりも発生しながらそれを追いかけていきました。
みんなS(先頭誘導員の真後ろ)は嫌だと思ってただろうし、自分もそれは避けたかった。でもそこから結構隊列の組み変わりがあり……でもやることはひとつですから、自分の力を信じて走っていました。
Q:後ろに構えていた児玉選手が一気にカマしてきましたが、その辺りは?
展開的としては想定していた通りでした。以前だったらさくらさんについていって、3番手からの勝負にしていたと思うんですが、今回は自分で碧衣さんの後ろに切り替えました。そうして番手勝負ができたので、そういったレースの組み立ての面でもひとつ成長できたかなと思います。
Q:バック(残り半周)では車間が空いていました。
バック回る時には脚をためて、フィニッシュ直前で勝負したいと思っていました。割りかし脚に余裕があったかなと思います。
Q:5月のコレクションに続き、2度目のビッグレース制覇です。
そうですね。今はメンバーではないもののナショナルチームと一緒にトレーニングしていて、そんな中で1つタイトルが取れました。本当にたくさんの人に支えられて、2023年の良い結果が出せているなと思います。
Q:シリーズ3日間を振り返っていかがですか?
初日が4着でギリギリの勝ち上がりでした。3日間を通しては……ギリギリ合格点くらいかなと思います。最後に勝てたのは今開催で一番の収穫です。
いろんな方からのアドバイスをたくさん試して、それが少しずつ噛み合ってきた感覚。「自分1人ではないな」というのが、今年のキーワードです。
(これからは)ガールズグランプリに向けてかなり賞金を積み上げてこれたので、そこに向かって。出るだけで終わらずに、しっかり優勝を狙えるように準備していきたいと思います。
2着:吉川美穂
挑戦者の身なので、全つっぱりのつもりでいました。でもつっぱれる勢いもなく……碧衣ちゃんが強かったですね。
Q:児玉選手、久米選手に続くような形になりました。
踏み直しがキツかったんですが、バックで少し休めたので余裕ができました。「もしかしたら」と思ってたんですが、私の仕掛けが遅かったです。脚もタイミングも悪かったと思います。
2着ですが、着差的には全然なんで。伸びる感じもあったから悔しい気持ちもあります。
3着:石井寛子
再発走はたぶん初めてでしたね。野口さんが1回目後ろを主張してて、2回目も主張してたから、ここはもう後ろじゃない方がいいなと思って前に変えました。
Q:児玉選手が前に入る流れになりました。
さくらちゃんもいたし、さくらちゃんが長めに行くことを想定した後ろが欲しくて、それで道中で中途半端になってしまいました。あそこがちょっとダメだったな……でもやっぱり集中しきれなかった部分があったかもしれないです。それが弱いところですね。
Q:そんな状況でもレースを組み直して?
はい、でも迷いがありすぎましたね。児玉選手がカマしてきたところで、もっと集中しなくちゃいけなかったです。
4着:児玉碧衣
(アクシデントで)車輪が交換になりました。それも自分のじゃなくてここのなので……交換後にアップとかができればまだ馴染むと思うんですが、そうもできない。
なんだか怖くなってしまって……落車とかがありそうな気がして、「1周行った方が」と思ってしまいました。我慢負けです。
初めてのことなので「マジか」となってしまいましたね。こういうことになっても集中できるように精神力を鍛えなきゃと思いました。びっくりした……サマーナイト、相性悪い〜!
8月のドリームレース(オールスター)までに仕上げます。男子選手に練習メニューとか色々聞けたので、挑戦してみたいなと思います。オールスターで優勝して恩返ししたいです。
5着:野口諭実可
気が張りすぎて、踏み込みすぎてしまいました。皆様に迷惑をかけてしまいました。
6着:山原さくら
Q:再発走のアクシデントがありましたね。
(レースが)なくなっちゃうかと思いました。ホームで行きたかったけど出られなかったですね。碧衣が構えるかと思ったんですが、早かったんで……気をつけてたんですが出れなかったですね。
Q:先に行ってたらチャンスがあった?
そうですね、早かったですね、碧衣が。構える方に賭けてました。出来が良かっただけに悔しいです。オールスターに向けてまた頑張ります。
7着:小林莉子
(アクシデントは)キツいっす。びっくりですね。これまでに再発走の経験はありますが、やっぱり雰囲気が大事なので。
レースでは良い位置にいて、狙われるなと思っていました。自分の脚が足りなかったです。
Q:児玉選手の動きが早かったですね。
あんなアクシデントがあった後なので、本人も早く行くのかなと思いましたね。でも、やっぱり強いです。
パールカップの落車からギリギリでここまで立て直しました。でも決勝で連に絡む脚がなかったというのは悔しいです。また切り替えて頑張っていきます。