2018年5月10日~15日にかけてルクセンブルグで開催されたステージレース「Fleche Du Sud(UCI2.2)」に、トラック競技中距離メンバーを中心に参戦した。
参加メンバーは以下の6名
近谷涼
今村駿介
沢田桂太郎
橋本英也
花田聖誠
一丸尚伍
最終の第5ステージは山岳ポイントを2つ含む110kmの大きな周回の後に21kmのローカルサーキットを2周する。ローカルサーキット上にも小さな丘があり、トータル152km、獲得標高1715m。
完走目的から、集団スプリント参加へシフト
日本チームはこれまでは完走を目的に徹していたが、今日は逃げに加わることを最優先に考え、集団スプリントとなった場合は橋本をエースにチームでまとまり集団スプリントに参加することを目標とした。
個人総合成績5位~33位までの29人が1分8秒遅れで同タイムとなっており、逆転を賭けた各チームの攻撃が予想された。しかし、29人の中に個人総合リーダーを含むCiebel-Cebonが5名残しており、実力で集団をコントロールしてくる可能性もあった。
予想通り多くのチームがアタックを繰り返すが、追い風で集団にも勢いがあり逃げは容認されなかったが、スタート後約40kmを過ぎて6名のアタックが決まり、集団はCiebel-Cebonのコントロールによって安定。
逃げる6名とメイン集団とのタイム差は最大2分となったが、残り40kmからペースを上げた集団により、ラスト15kmで吸収された。
メイン集団は約100名以上によるスプリントとなり、日本チームは橋本、近谷が集団前方まで上がったが集団に飲み込まれてしまう。
ロードレースを通じてテクニック・技術を向上し、今後の成長へ
5日間を通し、大きな成績を残すことは出来なかったが、ロードレース経験の無いトラック選手達は日々課題と向き合いながらテクニック、戦略を向上させる事ができた。
100戦練磨の欧州プロを相手に成績を残すことは容易ではないが、ここはスタート地点であり、今後の彼らの成長を期待したい。
以下、レース後の近谷涼選手のコメントだ。
初ステージレース完走、課題見える
ステージレースは初めての経験であり、欧州のステージレースデビューに不安も大きかったのですが、最後まで走りきることが出来て良かった。
最終ステージは序盤からペースが速く、逃げに加わる動きが出来なかった。ゴールスプリントではラスト400mで集団のトップから10番目くらいまでは上がれたが、その後は何も出来ずに集団に埋もれてしまった。前に英也さんが見えていたのでサポートしたかった。
来週またレースが続くので頑張ります。
情報提供・引用:JCF