3月18日〜3月21日の4日間、大分県の別府競輪場で開催されている『第7回ウィナーズカップ(G2)』。特別選抜予選が実施された初日(18日)は、曇りから晴れへと天候が変化し、風のある1日となった。
しかし別府競輪場に風が舞い込むのには、その他にも理由があった。
ほぼ海岸に隣接したバンク
主な理由の1つは海。実は別府競輪場は海にとても近い競輪場なのだ。5月に競輪ダービー(G1)*が開催される平塚競輪場も、湘南の海辺にあるバンクとして知られているが、別府競輪場があるのはほぼ海の真横。
※競輪ダービー:「日本選手権競輪(G1)」
別府湾から国道を1本挟んだところにバンクがあるのだ。国道10号沿いにはヤシの木が並び、なんとも南国らしい雰囲気。
その海との近さは、メインスタンド側から第3コーナーあたりを見ると、バンクの先にヤシの木と海が見えるほどだ。
風の攻略がポイント?
海と隣接したバンク、春の天気の変わりやすさなどで生じる別府競輪場の風。3月17日の前検でも「風が強い」というバンクに対する印象を口にする選手が多くいた。
予選レースが実施された初日でも、複数の選手が改めて風の影響について語っていた。
第9Rを2着でフィニッシュし、2次予選へと駒を進めた吉田有希(茨城/119期)もその1人。風がどのように影響したのかを、ジェスチャーを交えながら解説してくれた。
「風が吹くといきなり違うバンクになった感じ。野球で言うスプリットみたいな感覚。
長嶋茂雄さんみたいな。ウィン!って……
250mバンクを走っているような感覚とも言えますね」
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