2022年で10周年を迎えるガールズケイリン。そのリブランディングに関する記者発表が12月13日に実施され、新たなユニフォームや新設レースなどが発表された。
そして本記者発表内では、北京・ロンドンオリンピックにも出場した競泳の伊東華英元選手によるビデオレターや、日本トラック競技ナショナルチームにも所属していた小林優香(福井・106期)と、女子バレーボールの江畑幸子 元選手をゲストに招いたトークショーなども行われた。
アドバイザー伊藤華英 氏によるビデオレター
「JKAのアドバイザーを務める、伊藤華英と申します。競泳のオリンピック選手でした。
ガールズケイリンは10年目を迎え、『プロスポーツ競技のまんなかへ』というコンセプトを掲げます。このコンセプトについてお話しさせていただきながら、『これからガールズケイリンは、スポーツ選手が夢を叶える場所となる可能性がある』ということをお伝えしたいと思います。
現在、女子スポーツへの注目は大変高まっておりますが、まだ男子スポーツと同等な立場や環境が無いのが現況です。ガールズケイリンはこの10周年を節目に、新たなチャレンジをしていきます。
女子スポーツの課題として挙げられるのが『スポーツのキャリア』です。ガールズケイリンは女子アスリートの方々に『盛んなキャリアがあり、しっかり生計を立てられる場所、輝ける場所を提供』をしていきたいと思っております。
またガールズケイリンを『女子スポーツの地位向上のアイコン』にもしていきたいと思っております。
先ほども申し上げました通り、女子スポーツは、まだまだ男子と同じとはいかない部がいくつもあります。例えばお金の側面などは、世界でも課題に挙げられていることでもあります。
『ガールズケイリンは、その最先端を進んでいく』ということを目指してやって参りたいと思っております。また選手養成の面に関しても、様々な理論をもとに選手を養成しておりますし、今後も促進して参ります。
女子アスリートの皆さん、他の競技をやっている皆さんでも悩んでいる方がいましたら、ぜひガールズケイリンの門を叩いていただきたいと思います。『プロで食べていける』ことはとても誇らしいことだと感じますし、元アスリートの私から見ても、とても羨ましいことだと思います。
ガールズケイリン関係者は力を合わせて、こうした理想の実現に向けて頑張っております。これからも選手を含め、『ガールズケイリン』を応援していただければと思います」
プロアスリートからみたガールズケイリン
JKA 伊藤華英アドバイザーによるビデオレターに続いて行われたトークショー。元トラック競技ナショナルチームメンバーである福岡・106期の小林優香と、元女子バレーボール日本代表の江畑幸子 氏が登壇し、司会者や報道関係者による質問に答えた。
Q:江畑さんは身長はおいくつなんでしょうか?
江畑:177cmあります。バレーボール選手としては普通くらい、世界ではまだ低い方ですね。
Q:小林優香選手もずっとバレーボールをされていたんですよね?
小林:はい。大学1年生までしてました。江畑さんはずっと参考にさせていただいた方ですし、ロンドンオリンピックも見ていたので憧れの選手です。
Q:お2人は今までにも会ったことがあるとお伺いしましたが。
江畑:去年のガールズグランプリの前に一緒にお仕事をさせていただきました。トークと、そこで自転車も漕がせていただきました(笑)
小林:すごい脚力がありました。
江畑:小林選手に「競輪選手になれる」と言っていただきました(笑)でもプロの方を見たら、やはり全然違いましたね。
Q:これまでガールズケイリンをご覧になられたことはありますか?
江畑:去年のガールズグランプリだけなんですが、見させていただきました。
江畑:本当に去年は小林選手がすごく……(笑)
小林:先行……
江畑:そう、すごく場を乱したというか(笑)、そんな走りをされていたじゃないですか。あれがとても印象に残りました。
小林:すごく「勝ちにいこう」と思って、あの走りをしました。
江畑:すごかったです!
プロとしてみんなに憧れる存在
Q:江畑さんにとってガールズケイリンはどのような印象ですか?
江畑:特に最近の選手は可愛らしい方も多く、スポーツとしてもとても華があるなという印象があります。
小林:競輪選手養成所ではメイクの講座があったり、インタビューの受け答えなども勉強しました。
Q:先ほど伊藤さんのビデオレターにもありましたが、『プロとしてみんなに憧れる存在になろう』というコンセプトのもとに講義が行われている訳ですね。
小林:はい。
Q:プロスポーツ選手だと、どうしても年齢的に難しくなってくることがあると思いますが、バレーボールの場合何歳ぐらいで引退することが多いのでしょうか?
江畑:私は32歳で引退したんですけど、それども結構長く、「よく頑張ったね」と言ってもらえたほうです。その選手によると思うんですが、30代ぐらいですかね。
Q:そういう意味では、ガールズケイリンの選手は前職も様々ですが年齢も様々ですね。
小林:そうですね。下は19歳から、上は40代の方までいらっしゃるので、選手寿命としては長い方だと思います。走れば走るだけ、努力すればする分だけ稼げるスポーツなので、本当にそこは魅力的な部分だと思います。
Q:江畑さんはもしご自身が若かったら、ガールズケイリンはどうだったでしょう?
江畑:もう少し早く始めていたらいけましたかね?(笑)早くから始めていたら、というのはありますね。