毎年年末に開催される、競輪界最大のイベント『KEIRINグランプリ』シリーズ。その2日目の最終レースに実施されるのが、ガールズケイリンのナンバーワンを決める『ガールズグランプリ』だ。2022年も強力な7選手が顔を揃えた。

本記事では、『ガールズグランプリ2022』出場選手の「スポーツ歴」にフォーカス。予想の参考……にはならないかもしれないが、選手のバックボーンを知り、レースを楽しむための一助にはなるだろう。

児玉碧衣

福岡108期の児玉碧衣。『ガールズグランプリトライアルレース(グループB)』で優勝しグランプリへの出場を決めた。2018〜20年には前人未到の3連覇を達成。

2022年は「ALL GIRL’S 10th Anniversary(グループA・同着)」をはじめ20回の優勝を飾り、賞金ランキングでも上位にランクイン。

小中高ではバレーボールに励んでいた児玉。高校のバレー部から引退したのち、母親からの提案でガールズケイリンに興味を持ち、「ガールズサマーキャンプ」を通して競輪選手の道へ。

高校バレー部時代は相当厳しい生活をしていたという。そこで培われたガッツは競輪にも活かされているだろう。

参考:ガールズケイリンインタビュー

2022年の主な成績

ガールズグランプリトライアルレース優勝(グループB)
ALL GIRL’S 10th Anniversary同着優勝(グループA)
その他計優勝20回(2022年12月7日時点)

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佐藤水菜

神奈川114期の佐藤水菜。『ガールズグランプリトライアルレース(グループA)』を優勝しグランプリへの出場を決めた。自転車トラック競技日本ナショナルチームにも所属し、世界選手権・ケイリンでの銀メダルなど、多くのメダルを国内外で獲得してきた。

幼少期から競輪場での走行会(練習会)に参加する父に同行し、バンクに頻繁に足を運んでいた佐藤。

自転車競技部のない高校に進学し、自ら部の立ち上げを試みるも思うようにいかず軽音楽部に入部。しかし自転車競技部員でないにも関わらず国体に出場するなど、佐藤はその後も自転車に乗り続けた。

高校卒業のタイミングで競輪選手を志し、デビューを果たした約2年後にはナショナルチームにも参加。二足の草鞋を履きトレーニングやレースでの経験を重ね、競技・競輪双方でトップレベルの選手に成長してみせた。

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10周年を迎えるガールズケイリンの頂点を決める『ガールズグランプリ2022』の舞台は、幼少期に遊び場としていた地元平塚バンク。7月に優勝(同着)した「ALL GIRL’S 10th Anniversary(グループA)」も平塚でのレースだった。

2年ぶりに掴んだ出場。地元ファンの前での優勝を目指す。

2022年の主な成績

ガールズグランプリトライアルレース優勝(グループA)
ALL GIRL’S 10th Anniversary同着優勝(グループA)
ガールズケイリンフェスティバル2022優勝
ガールズケイリンコレクション2022西武園ステージ ガールズドリームレース優勝
その他計優勝8回(12月7日時点)

UCIトラックネーションズカップ(ミルトン)・ケイリン銀メダル
2022アジア選手権トラック・ケイリン金メダル、チームスプリント銀メダル
2022ジャパントラックカップ I・ケイリン金メダル、スプリント銅メダル
2022ジャパントラックカップ II・ケイリン銅メダル、スプリント金メダル
2022全日本選手権トラック・ケイリン、スプリント、500mTT金メダル
2022世界選手権トラック・ケイリン銀メダル

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石井寛子

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