優勝:新山響平
Q:優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ラインの新田さん、守澤さん、成田さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
Q:重要な位置を任されました。昨晩は眠れましたか?
ぐっすり寝ました(笑)
本来なら自分が前になるところですが、本気で優勝を狙おうとした時、前と新田さんの後ろとどちらが確率が高いのかを考えました。4車ということもありましたし、番手の方が確率が高いと思ってこの位置になりました。これは自分から話したことです。
本当に新田さんにおんぶに抱っこで、位置どりから何からやっていただいて、僕は本当に後ろから出て行っただけ。新田さんの走りを無駄にしなかったことが、最低限の自分の仕事だったのかなと思います。
調子が悪くないのは初日からわかっていたので、自分のできることをしっかりやっていくだけだと思っていました。
Q:決勝レースでは新田選手は先頭誘導員の後ろを取りたいようでしたが、結局は後ろからになりました。
この場合も考えていたので、展開通りになりました。
Q:新田選手の走りにもしっかりついて行きました。
世界のダッシュだなと思いました。
Q:坂井選手と並走になるシーンもありました。
番手を譲る気はありませんでした。結果的に番手から出て行ってしまったんですが、あのまま新田さんが上げていくようだったら転んででも坂井を潰そう、くらいの気持ちでした。
Q:スパートしたところでは?
余裕があったので、自信はありました。
Q:最終ストレート前では優勝を確信できるくらいの差だったと思いますが。
後ろとの距離は全然わからなかったので、ただ下を向いてフィニッシュまで踏んでいました。車輪の音が聞こえるような気がして、ずっと踏みっぱなしでした。
Q:G1の決勝は久しぶりです。ナショナルチーム入りなどもありましたが、苦しい時期もあったのでは?
ありました。ありましたが、ナショナルチームの練習や競輪を経て、今の競輪に対応できていると思います。
競技をやっているときは「競輪がダメなら競技で、競技がダメなら競輪で」という考えもあったかもしれないです。競技をやめて競輪しか走るところがなくなったので、より緊張感を持って走れているのだと思います。
ナショナルチームで学んだ練習や調整の方法にアレンジを加えたりして、さらに自分がやりたかった練習などを取り入れつつ、今はトレーニングしています。
Q:KEIRINグランプリ2022の最後の切符を手に入れました。
グランプリのことはあまり考えていなかったんですが、G1を獲るということはそういうことでもあるので。しっかり練習して北日本から優勝を出せるよう頑張ります。迷惑をかけないよう、トレーニングを積んでいきます。
5着:守澤太志
Q:新田選手は結構上をカマして行きましたね。
はい。だいぶ気遣ってしっかり出きってくれました。郡司くんにしろ坂井くんにしろ本気で踏んでくるだろうなとは思っていて、想定していました。
Q:守澤選手は平原選手のコースを潰して行きました。
そうですね。そこでしっかりついて行かなきゃいけなかったですね。平原さんが気になってしまったし、坂井くんも見ていて、新山くんが踏み出したのが見えてなかったです。離れてしまって……成田さんに番手を回ってもらってる中、申し訳なかったです。
Q:郡司選手が来たところは?
すかさず来ちゃったし、僕ももう響平くんに追いつける感じじゃなかったので、少しでもと思ってブロックをやりました。もっと綺麗にできていればよかったですけど苦し紛れで、恥ずかしいレースですね。
Q:新山選手が優勝したことについては?
新山くんはこれまで本当に頑張ってくれてたし、優勝してくれたのは嬉しく思います。グランプリは北日本が一番厚くなりましたし、優勝者を出せるよう頑張ります。SSが多くなって、来年が楽しみです。
6着:平原康多
Q:前受けは理想だった?
理想ではなかったです。後ろはヤバいなと思っていました。展開は坂井に任せました。ああなる想定はなかったです。
Q:守澤選手と牽制し合うようなシーンもあり。
守澤を捌いて3番手に入れば坂井がチャンスだなと思ったんですが、タイミングが悪かったですね。悔しいですが、2人で頑張った結果なので、グランプリに向けて頑張ります。
7着:成田和也
Q:北日本としてはどのような作戦だったのでしょう?
取れれば前から、と話してはいました。でも後ろを取ったらあんな感じと考えていました。なるべく新山を出切らせようという感じでした。
Q:最後は追いかけていく形になりました。
内を捌いて行けたかなと思ったんですが、スピードがすごくて追走しきれなかったですね。ずっと外を回ってたのもありますが。
前の3人が強かったです。もうちょっと参加できるように、力をつけたいですね。シリーズ通して、最後まで頑張りました。