優勝・奥井迪
初優勝の名古屋でまたこうして勝つことができて、本当に嬉しいです。
Q:前を取って、それを守り切るレースでした。
自分としては一番良い形だったと思います。碧衣ちゃんに合わせる気持ちで練習してきたので、それが実を結んで嬉しいです。
今日は風が強かったので前を取っていく方が良いかなと考えました。足見せの時は雨だったけど、レースの時は晴れましたね。風を「プラスだな」と捉えられたことが良かったかなと思います。
Q:レース中はどのようなことを考えていました?
後ろがどうなってたかは全然わかっていなくて、練習通りのペースでやっていた感じでした。後ろを見る余裕はなかったですね。
Q:賞金もこれでずいぶん上積みされました。
ちょっと落ちてきていたところだったので、そういう意味でも大きな一勝だったと思います。自分にまだ足りないことはあるので、競輪祭に向けて良い走りができるよう、頑張っていきたいです。
Q:ガールズグランプリを見据えるところかと思いますが、これまでガールズグランプリでは準優勝が2回です。
そうなんですよね。今日初めて、自分を信じて走れたと感じます。これまでは「勝てればいいな」とか「勝てるのかな?」という気持ちでレースに挑んでいました。今日のような「魅せて勝つ」レースをして、グランプリの舞台で走れるよう頑張りたいです。
2着・中村由香里
師匠に全て作戦を立ててもらっていて、それをやるだけのレースでした。奥井さんが強くて……一生懸命仕上げてはきたんですけど、力不足でしたね。でも作戦通りは作戦通りでした。
ガールズグランプリ(2013)で優勝した時も、師匠に作戦を立ててもらった結果でした。10年経ちましたが、このティアラカップのためにまた師匠が力を尽くしてくれました。最後差しきれなかったのは師匠に申し訳ないですが、奥井さんを讃える気持ちです。本当に強かったです!
この開催を企画してもらって、関係者の皆さまには感謝しかないです。ここ数年ビッグレースからも遠のいてしまっていましたし、40歳も過ぎて負けることにも慣れてしまっていました。でもこうして企画してもらって、出場することになって、「出るからには恥じない走りをしなければ」と半年間ここに向けて練習してきました。デビュー当時を思い出しましたね。
今の私ができる精一杯の準備、そして精一杯の結果でした。正直「(自分は)終わったな」と思うこともあったんですが、こうして目標を持てばまた上がってこれるとわかったので、また初心に戻って精進していきたいと思います。