2022年7月16日より玉野競輪場で開催されている『サマーナイトフェスティバル(G2)』。この開催内で実施されている「ガールズケイリンフェスティバル」の決勝出場メンバーが決定した。

この記事では2日目のレース終了後のインタビューと、決勝出場メンバーについてお届けする。

決勝戦は7月18日(月・祝)の11R、19時55分から。

2日目レース後インタビュー

1R1着:尾方真生

Q:どのような作戦でレースに臨んでいたんでしょうか。

初日と同じであまり考えずに臨みました。でも真ん中なら前で先行されても後ろから捲りにこられてもしっかり対応できるかなと思って、その位置を選びました。

Q:動きがないまま進むレースでした。

2コーナーくらいでは踏もうかなと思っていて、自分が思ったところから動いたレースだったと思います。踏み込みとか粘りも、良い方だと思います。

Q:調子はどうでしょうか?

初日よりバックがすごく軽かったので、昨日と同じように今日も調整して、明日の決勝に臨みたいと思います。

Q:この開催にはどのようなイメージを抱いていますか?

去年(2021年)のサマーナイトですごく成長させてもらったと思っています。今回、連勝で勝ち上がる予想は全然していなかったんですけど、成長している自分を見せられているかなと思います。

決勝は力を出し切るレースをしたいと思います。

1R2着:吉川美穂

Q:レース中はどのようなことを考えていたのでしょうか。

初手はできるだけ梅川(風子)選手と尾方(真生)選手の前にと考えていました。猪頭(香緒里)さんが前にいたことはあんまり気にしてなくて、横で並走されるよりは前に入ってもらおうと考えていました。

Q:長い1本棒状になっていて、車間を切って後ろを見ながらといった様子でした。仕掛けのポイントはどのようなところだったんでしょうか?

前に山原(さくら)選手がいて、あんまり車間が開いたら怖いなとも思っていたんですが、昨日できなかった後ろからくる仕掛けと一緒に出ていこうと考えていました。でも自分の力が、やっぱり上の人と比べるとある方ではないので、合わせることはできなくて。尾方選手を追走する形になりましたね。

ある程度自分の思ったような競走ではあったと思います。

Q:2日間走ってみて、調子はいかがですか?

本当に2日間うまいこと展開に救われてハマったなと思います。たぶん決勝に乗れる……?

Q:はい、ほぼそうですね(※インタビューは1R終了直後に実施のため、決勝メンバー未確定状態)。

決勝に乗れるなんて思っていなくて。嬉しいんですけど、手応えとしてはいつも通り、自分としてはよく出来てる方かなと思います。

Q:決勝に向けて意気込みを聞かせてください。

大きなレースに初めて出て、いきなり決勝に乗れるなんて思っていませんでした。嬉しいんですけど、すごく緊張もしています。いつも通り自分らしく、変なこと考えずに自力自在で一生懸命頑張りたいと思います。

1R3着:山原さくら

Q:後のレースの結果を待って、決勝出場が決まりました。

レース見ながら吐きそうでした(笑)緊張しました。

Q:1Rではどのような作戦を考えていたんでしょうか。

想像以上に風も強かったので、牽制も入るのかなと思っていました。でも自分なりに考えた展開にはなっていて、良い展開にはなったと思います。

真生ちゃんがすごい勢いで行ったので、そこにみんな連なってると思ったんですが、1人で。「ワンチャン2着あるかな?」と思ってフィニッシュしたんですが、3着だったので「日頃の行いが悪かったんだな」と落ち込みました。

Q:でも結果的には……

日頃の行い、良かったです(笑)

Q:2走してみて、手応えはどうでしょう。

最近の大きいレースは「出走できてるだけ」みたいになっていて、結果を残せていませんでした。濃いメンバーの中で決勝に乗れたということで、今後も力を入れて練習したいと思えますし、明日の決勝も自分なりのレースで頑張りたいと思います。持ち味を出したいです。

1R6着:梅川風子

Q:レースを振り返っていかがですか。

自分が悪かったんで、全部。車券を買ってくれたお客さんに申し訳ないです。

Q:出るのが遅かった、という感じなんでしょうか。

そうですね、タイミングが何回もあったんですけど、少しの迷いが何回も出てしまった感じです。躊躇せずいけなかったですね。レース中、並びとかもあまり見えてなくて、(尾方)真生ばかり見すぎていたところがありました。あまり考えられていなかったです。余裕を持って見れていたら良かったです。

Q:最終日に向けて一言お願いします。

今日で終わるわけじゃないので、反省点をしっかり活かして、明日は今日みたいな走りにならないよう気をつけたいと思います。

2R1着:佐藤水菜

Q:強いメンバーの揃ったレースでした。どのような作戦を?

中段から前を取って1周駆けるということだけ考えていました。最初は良かったんですけど、道中に前に3車入られて、「それじゃいかんな」と思って上がったけど結局柳原(真緒)選手に入られてしまって、結局後方になってしまいました。

でも1周駆けるってところは変わらず決めていたので、自分が行くと決めたところから行くことができました。

Q:すごいダッシュのように見えましたが、ご自身としてはどうでしたか?

後ろにいたのが太田りゆ選手だったので、ピリつきましたね!やっぱりいつもダッシュで魅了されていて、本当に羨ましいダッシュの持ち主なので。その先輩を前に一生懸命頑張ろうって感じでした。

Q:全開で行っていたんでしょうか?

半分は様子を見ながらスピードをもらう感じ、後半は全開で抜かれないように、という感じでした。

Q:風もありましたが。

そうなんですよね。でも発走機についたときは追い風に変わっていたので、自分にとって良い状態だなと思って、追い風で風をもらうように走りました。

Q:昨日(初日)は練習の疲れが残っているというお話でしたが、本日はどうでしょう?

メンバーがメンバーなので、そんなこと言ってられないということで、メンタル面でカバーしました。でも緊張しすぎで寝れてなくて、目覚まし時計も忘れちゃって!安心して眠れないんです。アップ中もバクバクしてました。

Q:2日間の感触としてはどうでしょう。

回転は甘いなと思う部分もあるんですが、それはバンクのコンディションとかいろんな要因があるんだろうなと思って、「自分のコンディションは良いぞ」と言い聞かせてます。

Q:優勝の期待もかかるところですが。

去年は3着だったので、今年は優勝だけを狙って頑張ります。

2R2着:太田りゆ

Q:どのような作戦を考えていましたか?

いつもと同じで、臨機応変です。後ろにはなりたくないな、ゆるいようなら先行も、タイミングが合えば捲りも、前に良いのが来ればマーク決めでも、という感じで。明日の決勝に乗ることを第一優先に考えていました。

Q:前にちょうど良い人が来た感じでしたね。

いつも一緒に練習しているので、彼女(佐藤水菜)の調子が良いのもわかりますし、競輪大好きなんだなというのもわかりますし。悔しいところもありますけど「水菜任せの他力本願でも良いのかな」と考えて動いて、明日に向けて足も貯められましたし、良い流れだったのかなと思います。

Q:もう気持ちを切り替えた、ということでしょうか。

そうですね、切り替えました。自力を出せなくて残念ではありましたけど、勝つことを考えて冷静な判断だったのかなとも思います。最後差し切れなかったのは「おっとっと」って感じですけど、明日の決勝に向けて頑張ります。

Q:スピードがかなり出ていたように見えました。

でもそこで「やばいな」と思うこともなく、私としては余裕を持ってつくことができていました。冷静に見て、判断できていたと思います。普段「差し」をやらないので、どこでいけば良いかよくわからなかった部分もあるんです。今後のためにも、いざとなったら差しに行けるテクニックを持たなきゃなと感じます。

Q:体調面や感触はどうでしょう?

1着が獲れてないので体調が良くないと思われているかもしれませんが、そんなことはなくて、みんなが強くて私も調子は悪くなくて一生懸命やっている中で、この結果です。明日しっかり良い勝負ができればと思います。

Q:そろそろこういったビッグレースの優勝にも期待がかかるところですが。

自分としては、「そろそろ獲りたいな」とかなり思っています。年齢も若くはなくなってきましたし、オリンピック直前になるとまた難しくなる部分もありますので、早いうちに獲りたいなと。でもそこはともかく、冷静に怪我なくやれたらと思います。

3R1着:鈴木美教

Q:どのような作戦でしたか?

初手は前の方からと思っていました。シビアに戦えたかなと思います。

Q:バックくらいから番手から捲っていく形になっていました。

踏み込んで奥井(迪)さんと並んだ時に、「ここで我慢すれば4角からもう1回伸びるかな」と思いました。3角で碧衣ちゃんも来てなかったので、しっかりフィニッシュまで踏むだけかなと思って踏みました。

Q:決勝進出となりました。

今回は「楽しもう」という自分の中のテーマがありました。それが良い方向に繋がってるのかなと思います。昨日も今日も、楽しんで走れたと思います。感触もとても良いです。たくさんの方に練習を見てもらってこのレースに臨んでいるので、感謝の気持ちを今日のレースで示せたと思います。明日も引き続き頑張ります。

3R2着:児玉碧衣

Q:初手が4番手からでしたが、どのような作戦だったのでしょうか。

奥井(迪)さんが1番手を取ったので、先行するだろうなと思いました。4番手なので捲りに構えようとも思ったんですが、久米(詩)と坂口(楓華)が並走する形になって。奥井さんは死ぬ気で駆けるだろうなと思ったので、後ろを引きたくなかったんですけど、う〜ん、ちょっとそこが痛かったですね。

Q:長く横に並走されましたもんね。

そうですね、難しかったです。

Q:一度外に持ち出して仕掛ける感じでしたが。

前が遠かったし風も強くて、思ったよりかからなかったです。足も削られていました。

Q:2走してみて、感覚としてはいかがですか。

足は悪くないと思います。蓋をされた時の足の貯め方だったり、走り方を考えなきゃいけないなと感じます。

Q:決勝進出となりました。

順調にきていると思いますし、今開催に関してはチャレンジャーとして頑張るつもりです。明日もチャレンジャー精神で、気楽に行きたいですね。

Q:前回(平塚オールガールズ)で同着優勝だった佐藤水菜選手も決勝進出です。

相手は世界の足なので、「私より強くて当たり前でしょ?」とプレッシャーかける感じでいきたいと思います(笑)

勝ちたいんで。気楽に楽しんで、自分らしいレースをしたいと思います。

3R6着:内野艶和

Q:2日間走ってみていかがですか?

難しいですね、強い人がいっぱいで、どう動けばいいんだろうとすごく考えちゃって。体が硬くなったり、自分から動けないことが多いかなと感じます。

Q:今日のレースは内に詰まってしまって、内側から上がろうとしていたのは見て取れました。

ごちゃってしちゃって、行き場がない!って思ったところで内側が空いていたので、そこから行って……そこで横に出て奥井さんを捲れたら良かったんですけど、そこまで外に出られなかったです。そのまま「ああ〜」って感じで、もったいない感じでした。

Q:最終日に向けて一言お願いします。

明日は1着取れるよう、しっかり考えて落ち着いて走れたらと思います。久しぶりの競輪、復帰戦でこれはハードル高いなあと感じるんですが、1戦1戦走るだけだと思っています。

ガールズケイリンフェスティバル 決勝戦

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