2019-2020シーズン JCXシリーズ第8戦が東海シクロクロス第5戦として愛知県日進市にある愛知牧場にて行われ、男子C1は前田公平、女子CL1は唐見実世子が優勝した。
男子は前田公平が優勝、ウィリーでフィニッシュ
雨予報も好転したが朝から曇り空で昼の時間帯になっても気温が上がることはなかった。2020年になって最初のJCXシリーズ戦、101人が出走することとなった男子C1は午後の第1レースとしてスタートした。
ホールショットを奪ったのは小坂光(宇都宮ブリッツェン) だったが、1周目前半のインフィールド区間に入ると前田公平 (弱虫ペダルサイクリングチーム) が先頭に立った。
小坂、沢田時 (TEAM BRIDGESTONE Cycling) の2人にスタートで出遅れた竹内遼 (FUKAYA RACING) が追いつき3人のパックで2位争いが展開。それに丸山厚(チーム アレ リドレー)、比護任(PAXPROJECT)らが続く。
やがて試走でバリアのジャンプを失敗し転倒してしまい膝を強打した小坂が強度に耐えきれず2位争いのパックからドロップ。先頭の前田はラップごとに後方を引き離し独走状態となり、最後はウィリーをしながらフィニッシュ。2位争いは竹内が制し、3位には沢田が入った。このレースは9周回にて争われ、完走者は17名だった。
女子は唐見実世子が優勝
女子CL1は6周回で争われた。ホールショットを奪ったのは世界選手権への代表としてヨーロッパ遠征を控える赤松綾(SimWorks Racing) だったがすぐさま全日本チャンピオンの松本璃奈 (TEAM SCOTT Japan)がトップに立つ。それに赤松、同じく世界選手権代表メンバーの石田唯 (北桑田高校)、鵜飼知春 (八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB)、西山みゆき (Toyo Frame Field Model)らが続く。
松本、赤松、石田の3人がひとつになり先頭集団を形成して展開するが、2周目に赤松がドロップ。3番手のポジションに上がってきたのはスタートで遅れた唐見実世子 (弱虫ペダルサイクリングチーム)。
高校生の石田は果敢に松本にアタックし時折先頭に立つ場面も見られた。唐見が2番手に浮上し、やがて松本を捉える。3位争いは赤松と石田。しかし石田は耐えきれずドロップ。下りのテクニカルなコーナーでは松本に分があるが、圧倒的に踏み続けるコースのため唐見が徐々に松本を引き離し31秒差をつけて優勝。2位には松本、3位には後半持ち直した赤松が入った。このレースには19人が出走、完走者は13名だった。